ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

03-03 美術ノート

グループSUN展

(写真1 会場の様子) 祖母から娘へ孫へ 東京・銀座の兜屋画廊で開かれている。10日の初日に駆けつけたが大変にぎわっていた。 グループSUNとは、三浦千波さんとその家族に同郷同窓の仲間3人が加わったにぎやかな構成。 特にびっくりしたのが三浦さん…

第85回旺玄展

(写真1 出品作品を前に戸田泰生さん) 伝統の公募展 上野公園の東京都美術館で開かれていた。年1回開催され85回目という大変伝統のある公募展。規模も大変大きくて、今回は出品者数が405人、出品数が468点に達した。 会場に入ると、展示室が28…

アンドリュー・ワイエス展

(写真1 会場の美術愛住館外観) 美術愛住館で 美術愛住館は、地下鉄丸ノ内線四谷三丁目駅から徒歩数分。堺屋記念財団の創設で、2018年の開館。堺屋太一とその妻で洋画家の池口史子の業績を伝えつつ展覧会を開催している。館長は多摩美大教授の本江邦夫…

展覧会「へそまがり日本美術」

(写真1 展覧会の看板) 禅画からヘタウマまで 東京都下府中市美術館で開催されている。 企画の妙であり、ユーモアたっぷりな絵があり、不気味な顔があり、稚拙だが味わいがある絵などとユニークな作品が集められている。 禅画からヘタウマまで-との副題が…

金沢文庫

(写真1 阿字ヶ池を中心に浄土式庭園が広がる称名寺の境内。奥は金堂) 称名寺境内の歴史博物館 シーサイドラインでは、途中、海の公園南口駅で下車し、金沢文庫に寄った。 金沢文庫は、鎌倉時代に北条実時が創設した文庫。武家文庫としては日本最古と言わ…

特別展『国宝 東寺』

(写真1 守護神らしくりりしさの感じられる帝釈天騎象像) 立体曼荼羅を東京で再現 東京国立博物館で開催されている。 東寺は、そもそも空海が真言密教の根本道場としたものだが、展覧会では空海にまつわる名宝と東寺に伝わる文化財の全貌が紹介されていた…

奇想の系譜展

(写真1 会場で配布されていたパンフレトから引用) 江戸絵画ミラクルワールド 若冲から蕭白、芦雪ら8人の奇才の作品が一堂に並んでいてまことに圧巻。 その8人がすごい。伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、狩野山雪、岩佐又兵衛、鈴木其一、白隠慧鶴、歌川…

神奈川県立近代美術館 葉山

(写真1 神奈川県立近代美術館葉山正面外観) ミュージアムカフェを訪ねて 神奈川県立美術館葉山は、JR横須賀線逗子駅あるいは京浜急行新逗子駅からバスで約20分。 相模湾に面し、一色海岸を眼下に望む高台にありはなはだ風光明媚。葉山御用邸にも近い…

展覧会『顔真卿』

(写真1 「祭姪文稿」の書き出しの部分=会場で販売されていたカタログから引用) 王羲之を超えた名筆 東京国立博物館で開催されている話題の展覧会。書に関する展覧会としては破格の規模と内容ではなかったか。入場者数も驚異的で、入場に40分、注目の「…

長島美術館(鹿児島市)

(写真1 素晴らしい眺望の喫茶室) ミュージアムカフェを訪ねて 長島美術館は、鹿児島中央駅西口から車で約5分。100メートルほどの丘の上にありきつい坂道を登らなくてはならないから歩くにはつらい。 しかし、その分眺望は断然いい。2階の喫茶室から…

「フジタとイタクラ」展

(写真1 会場の様子) 松戸市の聖徳大学で エコール・ド・パリの画家 藤田嗣治と板倉鼎・須美子に焦点をあてた展覧会が、千葉県松戸市の聖徳大学博物館で開かれている。 藤田は、独自の画風でエコール・ド・パリの中心的画家であり、乳白色を多用した作品で人気…

フェルメール遍歴

(写真1 オランダ・ハーグのマウリッツハイス美術館の外壁に掲示されている「真珠の耳飾りの少女」の垂れ幕。手前に佇んでいるのは家内) 魅せられて世界各地へ フェルメール好きだから、随分と世界中の美術館でフェルメール作品を見てきたが、オランダのハ…

フェルメール全点踏破へ

(写真1 アムステルダム国立美術館でも「牛乳を注ぐ女」は人気) 残るは1点 お前もかと言われそうだが、フェルメールが好き。 そのことだけが目的ではないが、海外旅行などで美術館があればたいがいはいる。それも、フェルメールを展示しているとなればな…

フェルメール展

(写真1 「牛乳を注ぐ女」の写真を手にかざしてみたところ) 35分の9ということ 会期一か月を切ったところでやっと見た。昨年の10月から上野の森美術館で開催されていて、フェルメール好きとしては早く見たいとはやる気持ちがなかったわけではないがこ…

ムンク展

(写真1 会場で配布されていたパンフレットから引用。中央の絵が「叫び」) 共鳴する魂の叫び 上野公園の東京都美術館で開催されている。大変混んでいるというので、会期の半ばが過ぎるまで待って昨年末に訪れた。これが正解で、土曜日だったのだがたいした混…

2018年回顧 小説・映画・美術・音楽

(写真1 私が選んだ今年の3冊) 今年のABABA'sノートから② 本好きだし、映画も観るし、美術館にもよく足を運ぶ。音楽会にも時折顔を出す。 ただ、私はどれ一つ取っても好事家というほどはないし、格別の造詣があるわけでもない。 しかも、私は、本にしろ、…

舟越保武コレクション

(写真1 舟越保武「道東の四季-春」) 房総のゴルフ場にずらり 先日のこと、友人たちと房総のゴルフ場に行ったら、舟越保武の作品がずらり並んでいてびっくりした。 舟越さんは、戦後日本を代表する彫刻家であり、高い精神性を感じさせる作品で人気が高いが…

金井一郎『銀河鉄道の夜』

(写真1 開催案内のはがきから引用) 翳り絵による光の劇場 展覧会場に一歩足を踏み入れると、薄暗い中に影絵のボックスが展示されてある。淡い光が絵を浮かび上がらせている。 影絵のボックスは20ほども並んでいるか。順に見ていくと、午后の授業、活版…

白堊芸術祭今年も盛大に

(写真1 同窓生が次々と訪れてにぎやかな会場の様子) 54人80作品一堂に 第11回白堊芸術祭(主催在京白堊会)が10日開幕した。神田神保町の文房堂ギャラリーを会場に会期は15日までの6日間。 主催の在京白堊会は、高校時代の同窓会の在京組織。…

南部絵暦

(写真1 平成31年版南部めくら暦) 200年続く文盲用の暦 そろそろ新年の暦や手帳を用意する季節。新しいものはないかと探すが、結局、使い勝手のこともあるし毎年同じものに落ち着く。 今年は珍しい暦が手に入った。南部めくら暦である。この場合のめ…

植本一子『フェルメール』

独特の写真紀行 ずばりとした書名だが、内容はフェルメールに関するガイド本でも画集でもないのでまずは念のため。 著者は写真家。傍ら執筆も手がけるという様子。34歳。出版社の依頼でフェルメールの全作品を写真に撮ることになり、世界各地に散らばって…

展覧会『ガンダーラ』

(写真1 展示されていた「菩薩半跏像」) 仏教美術のふるさと 千葉県松戸市の松戸市立博物館で開催されている。市制施行75周年、開館25周年記念特別展とある。博物館へは新京成電鉄八柱駅・JR武蔵野線新八柱駅から徒歩約15分。美しい桜並木の通りを…

展覧会『仏像の姿』

(写真1 会場で配布されていたパンフレットから引用=中央の仏像は「不動明王立像」) 仏師がーティストになる瞬間 仏像の姿(かたち)と題する特別展が日本橋の三井記念美術館で開催されている。 仏師がアーティストになる瞬間というキャッチフレーズのもと、…

戸田泰生画「往来」

(写真1 自身の作品「往来」と並んで戸田泰生さん) 遊び心も加わって 上野の東京都美術館で開催された絵画の公募展第48回純展に出品されていた。100号の大作である。 戸田さんとは仕事上の関わりがあってもう40数年来も昵懇にさせていただいている…

68年前の『サンデー毎日』

(写真1 『サンデー毎日』昭和25年2月12日号の表紙) 表紙絵は小磯良平画 昭和25年2月12日発行の『サンデー毎日』である。68年前の発行ということになる。 ある探したい本があって書棚を漁っていたところ思わぬことで見つけた。 記憶をたどって…

『没後50年 藤田嗣治展』

(写真1 展覧会案内のチラシ。中央の絵は藤田嗣治「カフェ」) 過去最大級の回顧展 上野公園の東京都美術館で開催されている『没後50年 藤田嗣治展』を見た。史上最大級の大回顧展と宣伝されているように、藤田の画業の全体像がわかるような内容だった。 …

東御市梅野記念絵画館を訪ねて

(写真1 カフェから眺望した風景。奥は浅間山) 開館記念20周年記念展開催中 別所温泉に泊まった翌日は、東御市(とうみし)梅野記念絵画館を訪ねた。この美術館を見学することは、当初からこのたびの旅行の大きな目的の一つだった。 美術館は、上田から…

ひっそりとたたずむ「無言館」

(写真1 林の中にひっそりとたたずむ無言館) 戦没画学生慰霊美術館 美術館へは、上田電鉄別所線の塩田町駅から〝信州の鎌倉シャトルバス〟が出ていた。バスなら10分もかからないが、丘の上にあり、道もわかりにくそうで歩いては難儀そうだった。しかし、…

特別展『縄文』

(写真1 会場の外壁に掲示されていた展覧会の看板) 1万年の美の鼓動 東京国立博物館で開催されている。 土偶が好きで機会があれば見ている。特に今回は国宝に指定されている5件の土偶がすべて出展されているというので期待していた。 (写真2 国宝「縄…

展覧会『理由なき反抗展』

(写真1 アンディ・ウォーホル「理由なき反抗」I LOVE ART 14 神宮前のワタリウム美術館で開催されている。 映画『理由なき反抗』は、主役のジェームズ・ディーンにばかり目がいきがちだったが、危うい青年の姿と一つの時代を描いていた。 そして私は、アンデ…