ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

03-03 美術ノート

ミカ・タジマの個展

(写真1 ギャラリーの様子。ガラス越しに撮影した)「TOUCHLESS」 ミカ・タジマの個展「TOUCHLESS」が東神田のTARO NASUというギャラリーで開かれている。 ミカ・タジマ(田島美加)は、1975年ロサンゼルス生まれ、ニューヨーク在住のアーティスト。 会場…

グループ窓の展覧会

(写真1 会場で呉炳学氏の作品を前に左から成川雄一、呉炳学、三浦千波の皆さん)情熱がぶつかり合う グループ窓の展覧会が神田神保町の檜画廊で開かれている。 構成メンバーは、戸田忠祐、呉炳学、西條紀子、成川雄一、三浦千波の5氏。 私は、かねて知己…

京都五重塔巡り④東寺

(写真1 美しい姿を見せる東寺五重塔)日本一の高さの五重塔 四つある京都の五重塔巡り。四つ目の最後はいよいよ東寺。京都を、というよりも日本を代表する五重塔であり、京都のシンボルでもある。 東寺(とうじ、教王護国寺とも呼ばれる)は真言宗全体の総…

京都五重塔巡り③法観寺

(写真1 街の賑わいの中に佇む五重塔)通称〝八坂の塔〟 四つある京都の五重塔巡り。三つ目は、いわゆる八坂界隈にあるところから通称八坂の塔と呼ばれ親しまれている法観寺の五重塔(重文)である。東山区所在。清水寺から東山の西麓沿いに北へ坂を下って…

京都五重塔巡り②仁和寺

(写真1 美しい佇まいを見せる仁和寺五重塔)名刹の美しい五重塔 四つある京都の五重塔巡り。二つ目は仁和寺。右京区所在。京都の北西に位置し、嵐電北野線の御室仁和寺駅で下車すると、正面にいかにも立派なお寺が見える。徒歩数分。 仁和寺は、真言宗御室…

京都五重塔巡り①醍醐寺

(写真1 歴史を感じさせる佇まいの国宝醍醐寺五重塔全景)京都最古の五重塔 このたびの京都旅行では、京都にある四つの五重塔のすべてを巡った。これらの五重塔はこれまでにも一再ならず訪れたところが多いのだが、滞在中に四箇所すべてを回ったのは初めて…

妹島和世 SANAA×北斎

(写真1 展覧会の様子)すみだ北斎美術館の企画展 ちょっと変わった展覧会だった。 すみだ北斎美術館は墨田区亀沢にあり、ここは葛飾北斎生誕の地でもある。美術館は昨年開館しており、設計が妹島和世だった。SANAAは、妹島が西沢立衛と組んでいる建築設計…

三浦千波展

(写真1 作品を前に三浦千波さんと展覧会の様子)明るくなった画風 三浦千波は、ベテランの域に入ってきた実力派の洋画家。力強いタッチに豊かな色彩で知られ人気が高い。 この三浦千波の個展が銀座の兜屋画廊で昨日1日から開かれている。 会場に足を踏み…

特別展覧会「国宝」

(写真1 国宝展が開催されていた京都国立博物館平成知新館)京都国立博物館開館120周年記念 先週は京都に旅行したが、この国宝展を見るのも大きな楽しみだった。 実に200件を超す国宝が展示されていていかにも豪華。美術工芸品で国宝に指定されている…

特別展「運慶」

(写真1 特別展「運慶」の会場入口の様子)傑作が揃い圧巻 興福寺中金堂再建記念特別展として東京国立博物館で開催されている。 東大寺南大門の入口で睨みを利かせている金剛力士立像吽形・阿形2躯で親しまれ日本でもっとも著名な仏師であろう運慶の傑作が…

足立美術館

(写真1 足立美術館の庭園)庭園が評判 足立美術館は、島根県安来市にある地元出身の実業家足立全康が創設した私立の美術館で、現在は公益財団法人足立美術館が運営している。山陰本線の安来駅から無料のシャトルバスが運行されており所要約20分。美術館…

島根県立美術館

(写真1 宍道湖に向け大きく開口したロビー) 三拍子揃った魅力 魅力は三つ。一つ目はもとよりコレクションで、ロケーションが二つ目、三つ目は運営内容。全国の公設美でこの三つが揃ったところも珍しいのではないか。全国の県立美術館の大半を見たことがあ…

池田学展

(写真1 「誕生」を前に会場の様子)超緻密なThe Pen 超緻密な画風で知られる池田学の展覧会。The Pen-凝縮の宇宙との副題が付いているが、まさしく壮大なスケールで描かれた圧倒的宇宙観だ。 「けもの隠れ」「ブッダ」「領域」「興亡史」「予兆」などと順…

画期的なクローン文化財

(写真1 クローン文化財として再現された法隆寺釈迦三尊像)藝大が失われた刻の再生 上野の藝大美術館で、シルクロード特別企画展「素心伝心-クローン文化財 失われた刻の再生」と題する一風変わった展覧会が開催されている。 会場に入ると思わずびっくり…

青森県立美術館

(写真1 三内丸山遺跡に隣接してある青森県立美術館外観)「あおもり犬」がいい このたびの津軽海峡旅行では旅の最後に青森県立美術館に立ち寄った。時間に余裕があるようであれば、街をぶらぶら散策するのも楽しみだが、正味1時間程度しか時間がないよう…

三度目の十和田市現代美術館

(写真1 十和田市現代美術館外観)スタンディング・ウーマンに会いに行く 津軽海峡に向かう途中、東北新幹線を七戸十和田駅で下車し、十和田市現代美術館を訪ねた。 この駅で降り立ったのがこれが初めてで、新幹線らしくまだ新しい立派な駅舎だった。駅前も…

福島県立美術館を訪ねて

(写真1 福島県立美術館図書館全景。左が美術館)ワイエスの傑作と出会う 飯坂温泉への帰途福島県立美術館へ立ち寄った。美術館は、福島交通で福島駅から二つ目、美術館図書館前駅が最寄り駅で、駅からは徒歩数分のところ、住宅街の中にあった。 二つの施設…

戸田泰生画「街・実・虚」

(写真1 自身の作品「街・実・虚」と並んで戸田泰生さん)七十の手習い 趣味が高じて 上野の東京都美術館で開催されていた純展に出品されていた。 純展とは絵画の公募展。半世紀近い歴史を数え大変伝統のある展覧会で、今年も200人を超す出品があり大規模…

特別展「漢字三千年」

(写真1 文字が刻まれた兵馬俑(部分)。左胸に不の文字)漢字の歴史と美 昨年10月から全国各地を巡回してきていてやっと最終開催地群馬県の高崎シティギャラリーで開催中のところをつかまえられた。 中国の17の博物館・研究機関の協力によって国家一級文…

上野公園に「自由な女神像」

(写真1 上野公園に立つ自由な女像)震災のモニュメント 先日のこと、上野駅から上野公園を突っ切るように藝大に向かって歩いていたら、通称アートロードと呼ばれる林の中の小道に自由の女神像が立っていてびっくりした。 ただ、この像はニューヨークの自由…

藝「大」コレクション

(写真1 原田直次郎「靴屋の親爺」=会場で販売されていた絵はがきから引用)パンドラの箱が開いた! 東京藝術大学が創立130周年記念として開いた特別展である。 藝大のコレクション展というと、これまでの開催では、藝大の卒業生が卒業制作として描いた自…

原田マハ『いちまいの絵』

絵とのドラマティックな出会い 26枚の絵が取り上げられている。それも単なる作品紹介ではなくて、著者自身のそれぞれの絵との出会いや印象があたかも肉声で語られているし、加えて画家のこと、美術史における位置などについてコンパクトにまとめられており…

銀座で石井一男展

(写真1 作品を前に石井一男さん)奇跡の画家の個展 石井一男展が銀座の画廊枝香庵で開かれている。 石井は、神戸在住の画家。後藤正治のノンフィクション『奇跡の画家』で主人公として取り上げられて一躍注目された。石井は働きながら独学で絵を描いていた…

展覧会『リアルのゆくえ』

(写真1 展覧会の入場チケットの半券から引用。図中、右が高橋由一の「鮭」、左が磯江毅の「鮭-高橋由一へのオマージュ-」である)平塚市美術館で この美術館では、これまでも画家二十歳当時の作品を集めた『画家たちの二十歳の原点』といった展覧会を開催…

写真展「日本の海岸線をゆく」

(写真1 開催案内のパンフレット。上段の写真は平寿夫「九鬼の送り火」)日本写真家協会創立65周年記念 横浜のニュースパーク(日本新聞博物館)で開催されている。 123人の作品約180点が出品されていた。大半は会員であるプロのものだが、10数人…

ミュシャ展

(写真1 巨大な作品が並ぶ展示会場。大変な賑わい)壮大なスラブ叙事詩 ミュシャの絵はパリやウィーンなどでたびたび見ているし、このたびの展覧会には初め出かけるつもりはなかった。 そうしたら、知人から見たかと問われ、行くつもりはないと答えたら、是…

大川美術館

(写真1 大川美術館外観)充実した松本竣介のコレクション 群馬県桐生市にあり、上毛電鉄西桐生駅から徒歩約10分。JR桐生駅からなら、西桐生との間約5分を足せばいい。いずれにしても西桐生駅を出てすぐに登り坂となる。水道山という小高い山の中腹に…

展覧会『日本、家の列島』

(写真1 ミュージアムで配布されていたパンフレットから引用)パナソニック汐留ミュージアム 住宅建築の展覧会である。4人のフランス人建築家らが日本の住宅に注目、ヨーロッパで行った展覧会の巡回帰国展である。 会場は、港区東新橋。高層ビルが建ち並ぶ…

「博物館でお花見を」

(写真1 〝お花見〟に大勢の人が訪れていた東京国立博物館本館)東京国立博物館の特別な出会い 上野の東京国立博物館で「博物館でお花見を」という面白い企画をやっている。 企画展ではなくて、通常の常設展なのだが、展示室の至るところに桜にちなんだ作品…

すみだ北斎美術館

(写真1 すみだ北斎美術館外観)葛飾北斎の殿堂 昨年11月にオープンしたばかり。墨田区の公営美術館で、北斎は現在の墨田区内に生まれ、生涯をほぼ区内で過ごしたといわれている。 美術館へは、JRの両国駅から徒歩10分ほど、地下鉄大江戸線両国駅から…