ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

03-03 美術ノート

南薫造展

(写真1 展覧会のチラシから引用) 没後70年大回顧展 東京ステーションギャラリーで開かれている。 南薫造(1883-1950)は、明治末から昭和にかけて活躍した洋画家。ただ、印象派の画家として評されてきたものの、これまで大規模な回顧展が開かれ…

キラキラっとアートコンクール展

(写真1 丸ビル1階の会場の様子) 障がいのある子どもたちの絵画コンクール 東京駅の正面、丸ビル1階の特設会場で開かれていた。何気なく寄ったのだが、あまりの作品の素晴らしさに感嘆した。会期の最終日だった。 三菱地所グループの主催で、今年が19…

静岡県立美術館

(写真1 ロダン<カレーの市民>の展示) 素晴らしいロダンのコレクション 美術が好きで、美術館にはしばしば足を運ぶ。旅行などで地方へ出かけたときには、その地の美術館を見学する。時間が許す限り駆け足でめぐることもあれば、あらかじめ美術館を旅程に組…

笠間日動美術館

(写真1 笠間日動美術館外観) 充実したコレクション 銀座の日動画廊の創業者である長谷川仁・林子夫妻が縁の笠間市に建てた私設の美術館。日本を代表する画商だけにさすがに素晴らしいコレクションで知られる。 笠間城跡の山麓にあり、市街中心の笠間稲荷神…

寺井力三郎展

(写真1 寺井力三郎<廻送列車>=会場で販売されていた絵はがきから引用) 暮らしに息づく絵画 埼玉県加須市のサトヱ記念21世紀美術館で開催されている。 寺井は埼玉県羽生市在住。1930年生まれで、卒寿記念とある。代表作がそろっており画業の全体像を…

サトヱ記念21世紀美術館

(写真1 彫刻が立ち並ぶ美術館の外観) 彫刻と絵画と庭園と 埼玉県加須市所在。東武伊勢崎線花崎駅から徒歩約20分。平成国際大学と道を隔てて向かい合っている。同大はスポーツで鳴らす埼玉栄高校や花咲徳栄高校などを擁する佐藤栄学園の運営で、美術館は…

東海・近畿・中国・四国・九州

『旅する日曜美術館』 NHK日曜美術館制作班編による全2巻の下巻。 テレビで取り上げた番組を再構成しながら、新たに美術館を訪ねた美術館紀行を加えて構成しており、本巻では東海・近畿・中国・四国・九州の36館が紹介されている。 この番組は好きで毎週欠…

NHK日曜美術館制作班編『旅する日曜美術館』

北海道・東北・関東・甲信越・北陸 テレビで取り上げた番組を再構成しながら、改めて美術館を訪ねた美術館紀行で構成されている。 全2巻で構成されていて、上巻下巻とも第1巻第2巻とも特に断りはないが、本書は上巻にあたるようで、北海道・東北・関東・甲信越・…

展覧会『根津美術館の国宝・重要文化財』

(写真1 ロビーの様子。正面奥の左端に見えるひときわ背の高い白い仏像が「如来立像」) 国宝7件重文88件 港区南青山の根津美術館で開かれている。 根津美術館は、東武鉄道の社長などを歴任した実業家初代根津嘉一郎が蒐集した日本や東洋の古美術品を保…

展覧会『山下清展』

(写真1 会場で配布されていた開催案内のチラシから引用。上段の絵が「長岡の花火」部分) ゆかりの我孫子市で 千葉県我孫子市で開かれている。山下清(1922-1971)は、市内の弁当屋で働いていたなど我孫子市にゆかりが深い。 貼絵を中心にペン画や…

白堊芸術祭今年も

(写真1 会場の様子) コロナにも負けず 白堊芸術祭が今年も開催された。コロナ下のこと、開催が危ぶまれていたが、熱心な会員の後押しがあって開催にこぎ着けたもののようだ。会員の中にはこの展覧会に向けて1年をかけて作品作りに励んでいる人も少なくな…

パブリックアート

(写真1 シカゴのデイリー・シビック・センタービルの前庭にあるピカソの「アンタイトル」。コールテン鋼という材料が使われている) 世界各地に拾う 街角や街路にたたずむアート。ストリートアートとも違って景観に溶け込んでいるのが素晴らしい。旅行などで…

街路の彫刻

(写真1 美しい紅葉と彫刻。作品は岩田健「二人と猫」) 芸術の秋演出 紅葉が美しい季節になってきた。落ち葉を踏みしめながら歩くのも気持ちがいい。とてものんびりした気持ちになれる。 いつも散策で訪れる近所の公園の外周道路には、数百メートルにわた…

第38回メトロ児童絵画展にぎやかに

(写真1 作品展示の様子) 独創的視点と自由な発想 第38回メトロ児童絵画展(主催メトロ文化財団、協力東京メトロ)の入賞作品が地下鉄銀座線三越前駅のコンコースに展示されている。 8,063点もの応募があったそうで、このうち特選30点、入選70…

展覧会『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』

(写真1 会場の国立西洋美術館に掲示されていた看板) 屈指のコレクション来日 この美術館のコレクションは、「ジョットからセザンヌまで」とよく言われるように、中世から近代までの西洋絵画がそろっているのだが、その屈指のコレクションが来日していて見…

賑やかにグループSUN展

(写真1 多彩な作品が並んだ会場の様子) 多彩な才能のアーティスト一家 グループSUN展。今年は銀座のギャラリー向日葵を会場に行われた。 展覧会でグループ展はよくあるかたち。さまざまな組み合わせがあるが、グループSUNの面白いところは一家とい…

アーティゾン美術館オープン

(写真1 展示室の様子) ブリヂストン美術館がリニューアル 近代西洋絵画のコレクションで知られる京橋のブリヂストン美術館が、全面的に建て替えられて館名も新たにアーティゾン美術館としてこのたびリニューアルオープンした。 建築地は以前の通りで、東…

展覧会「ハマスホイとデンマーク絵画」

(写真1 ヴィルヘルム・ハマスホイ「背を向けた若い女性のいる室内」=会場で販売されていた絵はがきから引用) 静謐な世界 上野公園の東京都美術館で21日から開かれている。その開幕初日に出かけたが、夕方にもかかわらずまずまずの人気ぶりだった。東京の…

三浦千波展

(写真1 個展会場の様子) 力強く大胆な画風 三浦千波の個展が銀座の兜屋画廊で開催されている。 会場に入ると明るい色彩の絵がいっぱいに目に飛び込んでくる。風景画が多いのだが、力強い画風が特徴で、あるいは画家のことを知らなかったら男性が描いたの…

44年ぶりの「築地明石町」

(写真1 鏑木清方「築地明石町」=会場で販売されていた絵はがきから引用) 近美の鏑木清方コレクション 東京国立近代美術館で開かれている所蔵作品展の一環として特別公開されていた。 美しい。日頃日本画を見る機会は少なくて、そもそも私の絵画鑑賞は美し…

及川昭伍作『マグカップ』

(写真1 及川昭伍作『マグカップ』) 端正で上品な作品 及川昭伍作の染付である。鳥獣戯画が絵付けされている。 及川さんは、経済企画庁総合計画局長から国民生活センター理事長などを歴任された。早くから陶芸にいそしんでいたようで、日本陶芸倶楽部正会…

12回目の白堊芸術祭

(写真1 会場の様子) 多彩な出品分野とイベント 12回目を迎えた白堊芸術祭(主催在京白堊会)が2日から7日まで6日間にわたり神田神保町の文房堂ギャラリーで開催された。 主催の在京白堊会は、高校時代の同窓会の在京組織。毎年師走のこの時期に開催…

展覧会『ゴッホ展』

(写真1 会場の上野の森美術館外壁に掲げられた巨大な看板) ゴッホの画業を辿る ゴッホの画業の全体像がわかるような展覧会だった。 リアリズムの色彩が強いようなハーグ時代から、弟テオを頼ってパリに出てきて印象派と出会ったパリ時代、明るい陽光を求…

三浦望愛画「灯台」

グループ展で発掘 グループSUNという展覧会で見つけた。 このグループ展は、かねて昵懇にさせていただいている画家の三浦千波さんを中心に、妹で書家の三浦千江美さんや、千波さん千江美さんの高校時代の同窓だという伊東明子、池上敦子、武田夏実お三方…

展覧会『ゼロ・ヒガシダ展』

(写真1 「最後の晩餐」と名付けられた巨大なレリーフ) 大作「最後の晩餐」 北上野のいりや画廊で開かれていた。 ゼロ・ヒガシダは彫刻家。1958年広島生まれ、1984年日大芸術学部、1986年芸大大学院卒業。ニューヨークでの活動が長い。 鉄を溶…

展覧会『コートールド美術館展』

(写真1 マネ「フォリー=ベルジェールのバー」=会場で販売されていた絵はがきから引用) ロンドンから魅惑の印象派 上野公園の東京都美術館で開催されている。 コートールド美術館とは、ロンドンのウエストミンスターにあるギャラリー。サマセット・ハウス…

展覧会「松下コレクション展」

(写真1 松方コレクション展が開催されている国立西洋美術館正面) 世界遺産国立西洋美術館 松方コレクションとは、川崎造船所を率いた実業家松方幸次郎が、第一次世界大戦前後の1910年代から20年代を中心にヨーロッパで収集した美術品のコレクション…

戸田泰生画『再生』

(写真1 自身の作品とともに戸田泰生さん) 第49回純展出品 戸田泰生画『再生』は、上野公園の東京都美術館で開催されていた公募展純展に出品されていた。 純展は毎年秋に開催されていて、関東地方からの出品が大半で、今回は238人290点に上る作品…

グループSUN展

(写真1 会場の様子) 祖母から娘へ孫へ 東京・銀座の兜屋画廊で開かれている。10日の初日に駆けつけたが大変にぎわっていた。 グループSUNとは、三浦千波さんとその家族に同郷同窓の仲間3人が加わったにぎやかな構成。 特にびっくりしたのが三浦さん…

第85回旺玄展

(写真1 出品作品を前に戸田泰生さん) 伝統の公募展 上野公園の東京都美術館で開かれていた。年1回開催され85回目という大変伝統のある公募展。規模も大変大きくて、今回は出品者数が405人、出品数が468点に達した。 会場に入ると、展示室が28…