ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『建築と時間と妹島和世』

(写真1 映画館で配布されていたパンフレットから引用。上段の写真が完成した建物) 大阪芸大新校舎建築設計ドキュメンタリー 建築家妹島和世が手がけた大阪芸術大学新校舎建設の設計から完成までの3年6カ月を追ったドキュメンタリー映画である。 妹島は…

井川というところ

(写真1 井川ダム。展示館から見下ろしたところ) ああ!大井川鐵道の旅③ 大井川鐵道を起点の金谷から乗り込み、千頭で乗り継いで終点の井川に降り立った。金谷-千頭間が大井川本線、千頭-井川間が井川線である。千頭で運転系統が大きく変わるため直通でき…

日本唯一アプト式鉄道の井川線

(写真1 大井川に沿って峡谷を縫うように走る井川線) ああ!大井川鐵道の旅② 千頭で大井川本線から井川線に乗り継いだ。駅構内で本線と井川線のあいだには簡単な中間改札があり、念のため検温された。コロナ対策がしっかりしている。 (写真2 千頭駅で発…

ああ!大井川鐵道の旅

(写真1 右に左に車窓から離れない大井川) どこまでも大井川に沿って 大井川鐵道は、どこまでも大井川に沿って遡上する路線。全線に渡ってほぼ離れることがなく、〝川は鉄路の友だち〟と謳う私のコンセプトにふさわしい路線だ。 大井川本線と井川線で構成…

秋を拾う

(写真1 キンモクセイの花) めっきり寒く めっきり寒くなってきた。ついこの間まで暑いといって汗を流していたのに、彼岸が過ぎたら急に涼しくなり、このごろでは朝晩は寒いくらいだ。日が短くなっていて、いつものウォーキングに出る朝の5時ではまだ薄暗…

多摩モノレール

(写真1 多摩センター行き列車とのすれ違い) 多摩地方を南北に 多摩モノレールは、第三セクター多摩都市モノレールのモノレール路線。モノレールとしては跨座式。駅でも車内でも多摩モノレールとしか呼ばれていない。 東西に走るJR立川駅を挟んで南北に…

富士急

(写真1 富士急行線の終点河口湖駅の駅舎) 富士山に一番近い鉄道 富士急(富士急行)は、JR中央本線の大月駅と河口湖駅を結ぶ路線。全長26.6キロ、駅数18。全線山梨県内。列車には、特急のみならず普通でも中央本線と直通運転されるものがある。 新…

『論語義疏』最古の写本公開

(写真1 会場に展示されていた『論語義疏』の写本) 慶應義塾図書館貴重書展示会 「古代中世日本人の読書」をテーマに丸善丸の内本店ギャラリーで開催されていて、慶應義塾図書館が所蔵する漢籍100点が出品されている。 注目されたのは初公開となった『…

第38回メトロ児童絵画展にぎやかに

(写真1 作品展示の様子) 独創的視点と自由な発想 第38回メトロ児童絵画展(主催メトロ文化財団、協力東京メトロ)の入賞作品が地下鉄銀座線三越前駅のコンコースに展示されている。 8,063点もの応募があったそうで、このうち特選30点、入選70…

映画『パヴァロッティ』

(写真1 映画館に掲示されていたポスターから引用) 世界的テノール歌手の生涯 世界的テノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティの生涯(1935-2007年)が描かれたドキュメンタリー映画。実録映像と関係者へのインタビューで構成されている。 冒頭いき…

展覧会『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』

(写真1 会場の国立西洋美術館に掲示されていた看板) 屈指のコレクション来日 この美術館のコレクションは、「ジョットからセザンヌまで」とよく言われるように、中世から近代までの西洋絵画がそろっているのだが、その屈指のコレクションが来日していて見…

曼珠沙華咲く

(写真1 近所の公園で咲いていた曼珠沙華) 彼岸花の別名 曼珠沙華は、彼岸花の別名。 彼岸花には、全国で100ほどもの別名があるそうだ。死人花、幽霊花、捨子花などというものまであってちょっと薄気味悪い。忌み嫌う風潮があって別名をつけたものであ…

宮本輝『灯台からの響き』

何を求めて灯台巡り 旧中山道板橋宿の仲宿商店街で中華そば屋を営んでいた牧野康平は、二人三脚で切り盛りしてきた妻の蘭子が2年前に亡くなると、一人では「まきの」の味は作れないといって休業してしまった。俺のはラーメンではなくてあくまでも中華そばだ…