ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

広島北部を走るアストラムライン

(写真1 本通駅で乗降の様子)AGT方式新交通 広島の発展はめざましく、太田川を中心とするデルタ地帯を埋め尽くしたあとは、山陽本線に沿って東へ西へと広がり、近年では山間部である北へと市街化の波は伸びている。 北部へは芸備線、可部線沿線へと宅地…

初夏の錦川清流線

(写真1 どこまでも右窓に錦川が続く錦川清流線。路線名に恥じない素晴らしい景観)旧岩日線の錦川鉄道 錦川鉄道錦川清流線は、岩徳線の川西駅と錦町駅を結ぶ第三セクター鉄道路線。全線32.7キロ、駅数は13。なお、すべての列車が岩国駅発着である。旧…

延伸の可部線に乗る

(写真1 可部線で延伸開業したあき亀山駅)廃線区間が復活開業! 27日まで4日間にわたり広島県・岡山県地方を旅した。 第一の目的は今年3月4日に延伸開業したJR可部線に乗ること。新線ができたとなればすぐにでも乗りたいところだが、諸般の事情が重…

マイ・シューヴァル+ペール・ヴァールー『煙に消えた男』

マルティン・ベックシリーズの新訳 スウェーデンのおしどり作家が1年に1作ずつ10年にわたって書き連ねて、今や警察小説の古典と言われるマルティン・ベックシリーズ。本作は原作2作目で1966年の刊行。日本では高見浩訳で1977年に『沈黙する男』と…

映画『ジュリエッタ』

(写真1 映画館に掲示されていたポスターから引用)上質のスペイン映画 上質の映画だ。切れのある映像という言い方があるのかどうか、映像にメリハリがあって、サスペンス風の物語がいっそう際立っている。 舞台はマドリード。中年女性のジュリエッタ。男の…

ミュシャ展

(写真1 巨大な作品が並ぶ展示会場。大変な賑わい)壮大なスラブ叙事詩 ミュシャの絵はパリやウィーンなどでたびたび見ているし、このたびの展覧会には初め出かけるつもりはなかった。 そうしたら、知人から見たかと問われ、行くつもりはないと答えたら、是…

バラもいろいろ

(写真1 近所の公園の中にあるバラ園) 色か香りか いつもの散策で立ち寄る近所の公園の中にあるバラ園が見頃を迎えている。さほど大規模というわけでもないが、このバラ園には83種約1600株が植栽されていて、1週間ほど前から開園していて、ちょうど…

大川美術館

(写真1 大川美術館外観)充実した松本竣介のコレクション 群馬県桐生市にあり、上毛電鉄西桐生駅から徒歩約10分。JR桐生駅からなら、西桐生との間約5分を足せばいい。いずれにしても西桐生駅を出てすぐに登り坂となる。水道山という小高い山の中腹に…

上毛電気鉄道

(写真1 中央前橋駅に停車中の上毛電鉄列車)前橋から東へと向かう路線 群馬県地方の旅。2日目の5月9日は前橋から桐生そして隣の栃木県足利へと東へ向かう計画。 桐生へはJR両毛線も通じているが、この日は上毛電気鉄道を利用した。 上毛電気鉄道(通…

前橋と前橋城

(写真1 前橋駅前から伸びるけやき並木通り)城下町の面影薄く 上州の旅。1日目5月8日は、上信電鉄、信越本線と乗り、世界遺産富岡製糸場と碓氷峠鉄道文化むらを訪ねた後は前橋に泊まった。 前橋市は群馬県の県庁所在地だが、何かと比べられる交通の要衝…

碓氷峠鉄道文化むら

(写真1 動態保存されているヨ8000形車掌車ヨ8841。EF63に連結されて運転されることもあるという)シリーズ車掌車を訪ねて 体験型鉄道テーマパークである。信越本線横川駅に隣接した横川運転区跡地にある。信越本線はかつては高崎駅から直江津…

世界遺産富岡製糸場

(写真1 富岡製糸場の中核設備繰糸所。建屋も設備も当時のまま残されていることが素晴らしい)日本の近代化支える 上信電鉄を終点下仁田駅で折り返した後は、上州富岡駅で途中下車し世界遺産富岡製糸場に寄った。歩いても15分ほどというが、駅で自転車を…

群馬県西部を走る上信電鉄

(写真1 上信電鉄高崎駅。左はJRホーム)高崎と下仁田を結ぶ 今週は月曜火曜と群馬県地方に旅をした。旧国名なら上野国、あるいは別称で上州というのか、その南側一帯を中心に鉄道で東西に巡った。東京からなら日帰りのところだが、のんびり歩きたくて泊…

講演『脆性破壊研究の最近の動向』

(写真1 特別講演会の模様)溶接接合工学振興会 『脆性破壊研究の最近の動向』と題する特別講演会が昨日10日、大崎のホテルで行われた。公益財団法人溶接接合工学振興会の主催で、講演したのは粟飯原周二東京大学大学院教授(日本溶接協会会長)。 脆性破…

柚月裕子『検事の本懐』

魅力ある主人公 薦める人がいて手に取った。ミステリーファンのようだから知っているだろうと言われたが、この作家のものは初めてだった。 米崎地検刑事部検事佐方貞人を主人公とする短篇連作。5話で構成されている。 佐方は任官3年目の検事。若いが秋霜烈…

池澤夏樹『キトラ・ボックス』

上質な小説の面白さ もちろん続編ではないし、連作でもなく、シリーズでもないが、いろいろな意味で『アトミック・ボックス』を引き継いでいる。 ミステリーでありサスペンスであること、このことがまず一つ。道具立てやトリックが秀逸であること、このことが…

新緑が美しい

(写真1 萌え出たばかりの若葉が美しい街路樹)若葉の季節 咲き誇る花にばかり目が行きがちだが、新緑が美しいこの季節。 花が散ると葉が出てくるわけだが、萌え出たばかりの若葉が実に新鮮で、散歩をしていて、若いみどりを見ると安らぎを覚える。 新緑、…

春爛漫

(写真1 桜が終わると咲き始めるハナミズキの花)初夏へと向かう 春爛漫とは本来4月のことであろうが、いろいろな花が一斉に咲きそろって初夏へと向かう今がまさしく春爛漫という印象だ。 桜が散ると次ぎに咲き出すのがハナミズキ。華やかさはないが、落ち…