(写真1 洋画部門の展示会場の様子)
今年も盛大に日展開催
東京・六本木の国立新美術館で開催された。この後京都、名古屋、神戸、富山に巡回する。
日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書の5部門から構成される総合美術展で、応募作品数が1万点を超え、公募展として世界最大規模だろうといわれ、官展の流れをくみ、文展、帝展と歩んできた110有余年の歴史を有する。何しろ、日本最大級の展覧会場である国立新美術館の展示場が満杯のなるほどのスケールだった。東山魁夷、藤島武二、朝倉文夫、板谷波山、青山杉雨など多くの著名な作家を生み出してきたことで知られる。
このうち洋画部門は、厳格な審査を経た出品作品は搬入数1,575点で、さらに審査が加えられ、入選547点、無鑑査127点の合計670点が陳列された。
洋画部門に絞ってみた。それでもおびただしいほどの作品。大半が100号を超す大作揃い。それも、2段に重ねて展示されている展示室もあって驚かされる。
なかなか質が高い。ただ、モチーフに独創性が弱いようだ。似たような作品が多い。
そういう中で目にとまった作品を数点。
(写真2 若い女性の浴衣姿が美しい。軽やかな脚の動きが感じられた。
(写真3 妙に惹きつけられた。吸い込まれるようだった。普段、関心の弱い抽象画でこれは珍しい体験)