ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大修館書店編集部編『品格語辞典』

改まった場面で遣う言葉 品格語とは、「ふだんづかいの言葉に対し、改まった場面で使える言葉」とのこと。 いつの時代でも年配の者は特にそう感じるのだろうが、それは世の中の変化に追いついていないだけのこと。 それにしても、この頃の若い人たちの言葉遣…

映画『ある男

(写真1 映画館で配布されていたチラシから引用) 石川慶監督作品 冒頭、きれいに額装された絵。美術館かもしれない。絵には、男の後ろ姿。そのすぐ後にも男の後ろ姿が重なっている。姿見を見ているのかもしれない。しかし、それでは理屈に合わない。さらに…

大沢在昌『黒石(ヘイシ)』

新宿鮫XII 新宿署生活安全課鮫島刑事が主人公のシリーズ。12巻目。第1巻が1990年だったからはや30年を超すロングラン。ただ、新宿を舞台にしながら毎回凝ったストーリーが創りだされて新鮮さが続いている。キャリア警察官ながら内部の抗争により一…

今年も文旦届く

(写真1 今年も届いた文旦) 高知から春が来た 今年も高知から文旦(ぶんたん)が届いた。 世話をしてくれる人がいて高知四万十川流域の生産農家から直接届くのだが、段ボール箱を開けると、柑橘類の香りがいっぱいに広がってまるで春が届いたようだ。実際、…

瀬戸賢一・宮畑一範・小倉雅明編著『[例解]現代レトリック事典』

72の分類で例示 そもそもレトリックとは、修辞のこと。文章を美しくしたり、印象深くしたり、意味深くしたりする文章技術のこと。 本書は、このレトリックについて、アイロニー、引喩、三例法、メタファーなど72の分類にまとめて例解を示している。 一つ…

李泉『一冊で分かる中国史』

読みやすく面白い A5判で688ページもある。まことに大部。しかし、読みやすく面白い。2日間で読み切った。 プロットが物語的だし、通俗的歴史の読み物を心がけているところが読みやすくしている。 しかも、中国5千年の歴史を一人の著者が一気に書き上…

バレンタインデー

(写真1 今年も届いたバレンタインデーのチョコレート菓子) ホワイトデーが恐い 2月14日はバレンタインデー。デパートの菓子売り場を通りかかったらチョコレート売り場にものすごい人だかりだった。もちろん女性ばかりだが、何でもチョコレートの年間売…

春は名のみの~

(写真1 白梅の花) 早春賦の世界 今年は〝春は名のみの~〟とまだ歌わないわね、と家内が言う。 なるほど、春が近づくと「早春賦」を口ずさむのはいつものこと。立春は過ぎたが、今年はことのほか寒いからウグイスではないが歌は思えど声もたてない。 久し…

芦川智編『世界の水辺都市への旅』

都市と水の文化論 現在の都市には、水との歴史がそのまま都市の形態となって現れている例も多く、こうした歴史や都市形成の背景をたどることは、都市の魅力を理解する一助となるとしている。 30を超す世界の様々な都市が取り上げられている。これらは小さ…

AMTECH(アムテック)創刊号

アディティブマニュファクチャリング情報誌 AM(アディティブマニュファクチャリング)とは、積層造形技術のことで、レーザや電子ビーム、アークを熱源として金属などの材料を1層ずつ積み上げて構造体を造形する方法。とくに、3Dプリンターの活用によっ…

節分

(写真1 豆まきに使う鬼の面と福豆) 豆まきで無病息災願う 2月3日は節分。 娘たちも嫁いでいるし、孫たちも就学年齢となって、気軽に遊びに来ることは少なくなって、節分といっても格別の行事は我が家ではないが、家内が鬼の面と福豆を買ってきた。それ…

杉山忠義『テッコツ!』

知られざる鉄骨の世界 鉄骨とは、ビルやスタジアムから電波塔まで建築物の骨組みとなるもので、鉄骨は、鉄工所で鋼材を加工し、それらの部材を複雑な形に溶接し、検査を経て建設現場に出荷されて組み上げられる、と紹介している。 世界一の電波塔東京スカイ…