ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

R・D・ウィングフィールド『フロスト始末』

愛すべきフロストはどこへ? ロンドンから70マイル、イギリス北西部の地方都市デントン署のフロスト警部を主人公とする人気シリーズ。相変わらず次から次へと難事件が持ち上がりフロストが右往左往する抱腹絶倒の物語である。 常連のデントン署の面々が個…

青森県立美術館

(写真1 三内丸山遺跡に隣接してある青森県立美術館外観)「あおもり犬」がいい このたびの津軽海峡旅行では旅の最後に青森県立美術館に立ち寄った。時間に余裕があるようであれば、街をぶらぶら散策するのも楽しみだが、正味1時間程度しか時間がないよう…

三度目の十和田市現代美術館

(写真1 十和田市現代美術館外観)スタンディング・ウーマンに会いに行く 津軽海峡に向かう途中、東北新幹線を七戸十和田駅で下車し、十和田市現代美術館を訪ねた。 この駅で降り立ったのがこれが初めてで、新幹線らしくまだ新しい立派な駅舎だった。駅前も…

福島県立美術館を訪ねて

(写真1 福島県立美術館図書館全景。左が美術館)ワイエスの傑作と出会う 飯坂温泉への帰途福島県立美術館へ立ち寄った。美術館は、福島交通で福島駅から二つ目、美術館図書館前駅が最寄り駅で、駅からは徒歩数分のところ、住宅街の中にあった。 二つの施設…

福島交通と飯坂温泉

(写真1 右が福島交通飯坂線ホームで、左は阿武隈急行のホーム)奥座敷に向かう小さなローカル私鉄 このたびの津軽海峡旅行では、途中、福島で下車し、福島交通で飯坂温泉を訪ねた。 福島交通は、福島市にある小さなローカル私鉄で、飯坂電車とも呼ばれ、飯…

映画『静かなる情熱』

(写真1 映画館に掲示してあった看板から引用)エミリ・ディキンスンの生涯 アメリカの詩人エミリ・ディキンスンの生涯が描かれている。 マサチューセッツ州のアマストが舞台。南北戦争のころだから19世紀なかば。ラヴィニアが膨大な詩篇を発見する。姉のエ…

龍飛崎 鋭く津軽海峡に突き出る

(写真1 龍飛崎の突端から津軽海峡を望む)演歌の似合う岬と灯台 このたびの津軽海峡旅行では、本州側では下北半島大間崎に続いて津軽半島龍飛崎を目指した。この間に、北海道側では函館湾をにらむ葛登支岬灯台を訪ねていたから、津軽海峡を挟んで本州、北…

奥津軽いまべつ駅と津軽二股駅

(写真1 通路から見下ろしたJR北海道北海道新幹線とJR東日本津軽線=左端)JR北海道駅と東日本駅が隣接 北海道の木古内から津軽半島の龍飛崎へ海峡を越えて向かうにはどのようなルートがあるか。 ここには函館-大間のようなフェリーはないから青函トン…

道南いさりび鉄道

(写真1 函館駅で発車を待つ木古内行き列車)旧江差線を死守 道南いさりび鉄道は、五稜郭駅と木古内駅を結ぶ第三セクター鉄道で、全線37.8キロ、駅数は12。ちなみに英文名はSouth Hokkaido Railwayである。 かつてJR北海道江差線だったものが、20…

本州最北端下北半島大間崎

(写真1 大間崎の沖合600メートルの小島弁天島に建つ大間埼灯台)本州-北海道最短距離 田名部にあるむつバスターミナルから下北交通バスで下北半島を北上していくと約1時間30分で目指す大間崎に到着した。9月3日。 バスを降りると、土産物屋などが…

映画『三度目の殺人』封切り日に観る

(写真1 映画館に掲示されていたポスターから引用)一級のサスペンス 弁護士の重盛は、殺人及び死体損壊事件の被告三隅の弁護を依頼される。三隅は勤めていた食品加工会社の社長を多摩川河川敷に呼び出しスパナで殴打し殺した上、ガソリンをかけて焼いた罪…

大畑線をなぞる

(写真1 駅名標も清々しく大畑駅ホーム。前方は大間線へと至る未成線跡) 下北半島横断の路線 大畑線は、かつての国鉄路線で、国鉄合理化で第一次特定地方交通線に指定されたことを受けて1985年に民間の交通事業者である下北交通に転換されたものの結局…

大湊線は本州最北鉄道路線

(写真1 大湊線は陸奥湾に沿ってあくまでも直線に平坦に伸びる絶景路線)駅間距離が非常に長い このたびの津軽海峡旅行では、下北半島をひたすら北上したのだが初めはJR大湊線を利用した。 大湊線は、青い森鉄道と接続する野辺地駅から大湊駅を結ぶ路線で…

葛登支岬灯台をついに踏破

(写真1 灯火を灯し始めたばかりの葛登支岬灯台)函館湾の入口を照らす 函館で大間からのフェリーを下りてちょっと強行軍だったがその足で葛登支岬へ向かった。函館のフェリーターミナルは幸い五稜郭駅が最寄り駅で、フェリーが遅れたこともあって函館駅ま…

津軽海峡を渡る

(写真1 大間フェリーターミナルで出港準備中の津軽海峡フェリー大函丸)大間~函館をフェリーで 前夜泊まった八戸から大湊線、下北交通バスなどを利用して下北半島をひたすら北上、大間からフェリーに乗り津軽海峡を渡った。 かつては津軽海峡はそれこそ渡…

活気ある八戸の街

(写真1 八戸線の本八戸駅)青森県にある南部地方 先週末から津軽海峡に来ている。こういう書き方をするとあまりにも漠然とするが、つまり、往路は海峡を船で渡り、帰路は海峡をトンネルくぐり鉄道で戻ろうという算段。実に魅力的な旅程ではないか。 初め、…

映画『パターソン』

(写真1 映画館に掲示されていたポスターから引用)詩のある生活 舞台はニュージャージー州パターソン市。バスの運転士パターソンが主人公。たまたま同名のようだ。妻のローラとブルドッグのマーヴィンが家族。 映画はこのパターソンの7日間を淡々と描いて…