ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

筑豊電気鉄道

(写真1 筑豊直方駅で発車を待つ電車)まるで路面電車 平成筑豊鉄道伊田線を起点である直方で終わらせて、筑豊電気鉄道(筑鉄)に乗り換えた。 直方は博多と小倉双方に結ぶ福北ゆたか線の中間にあって福岡県内陸部の拠点となっている。折尾のように幹線上の…

糸田線

(写真1 金田駅に停車中の糸田線「炭都物語号」)かつての炭田地帯を走る平成筑豊鉄道③ 平成筑豊鉄道を一気に乗ってやろうと思い、田川線、伊田線と来て金田駅で糸田線に乗り継いだ。 糸田線は金田駅と田川後藤寺駅を結ぶ全線6.8キロの短い路線。 金田1…

伊田線

(写真1 立派でしゃれた建物の田川伊田駅)かつての炭田地帯を走る平成筑豊鉄道② 伊田線は旧国鉄線を引き継いだ平成筑豊鉄道の路線で、直方駅と田川伊田駅を結んでいる。全線16.1キロ。 田川伊田はなかなか大きな駅で、平成筑豊鉄道の田川線、伊田線に加…

田川線

(写真1 行橋駅で発車を待つ田川線列車。右は隣の3番線に到着したJRの博多行き特急) かつての炭田地帯を走る平成筑豊鉄道① 平成筑豊鉄道は、旧国鉄の田川線、伊田線、糸田線を引き継いだ第三セクター。いずれもかつての筑豊炭田地帯を縫うように走って…

映画『娘よ』

(写真1 映画館で配布されていたパンフレットから引用)パキスタン映画 これは何とも珍しいパキスタン映画である。日本初公開とある。各地の国際映画祭で数々の賞を獲得している。アフィア・ナサニエル監督作品。 カラコルム山脈の懐に抱かれた村。多くの部…

折尾駅

(写真1 短絡線上にある7番線ホームから改札口に出るためには踏切を渡らなければならない)複雑な構造解消のため工事中 久しぶりに折尾駅に降り立ってみた。そうすると、折尾駅は大規模な改修工事の真っ最中だった。 そもそも折尾駅は複雑な構造の駅。鹿児…

若松を歩く

(写真1 若松の海岸遊歩道。若戸大橋を背景に手前の赤煉瓦が旧古河鉱業ビル)昔日の面影 若松線を終点若松駅で降り立つと、駅舎が真新しくなっていた。先月3月にリフォームされてオープンしたものらしい。黒を基調にしたしゃれた建物で、石炭をイメージし…

若松線

(写真1 折尾駅2番線ホームで発車を待つ若松線819系列車)DENCHAが走る 若松線とは、JR筑豊本線の若松駅-折尾駅間の愛称である。 筑豊本線そのものは、若松駅から鹿児島本線の原田(はるだ)駅間を結ぶ全線66.1キロの路線だが、途中、若松線…

北九州モノレール

(写真1 小倉の市街を走る北九州モノレール)小倉を南北に貫く路線 先週末は北九州に出張だった。折角の機会、九州北東部の鉄道をいくつか乗ってみた。 まずは、北九州モノレール。九州地方唯一のモノレールで、北九州高速鉄道の経営。1985年の開業とい…

土橋章宏『文明開化 灯台一直線』

灯台の父ブラントンの足跡 物語の主人公はリチャード・ブラントン。明治初期に灯台建設にあたった英国人技師である。ブラントンが日本で建設した灯台はその数26とされ、今日では「日本の灯台の父」と尊称されている。日本が高給をもって招聘した初めてのお…

ポッポの丘 鉄道車両博物館

(写真1 構内入れ換え作業用気動車に牽引されて展示されている3両の車掌車)シリーズ車掌車を訪ねて ポッポの丘とはレトロな鉄道車両を集めた博物館のことである。千葉県いすみ市所在。房総半島の山間部に位置する。いすみ鉄道の国吉駅からタクシーで10…

上野桜木界隈

(写真1 上野桜木の町域の大部分を占める寛永寺。これは根本中堂)高台に広がる寛永寺と住宅地 先日のこと、東京国立博物館からの帰途、上野桜木界隈をぶらついた。かつては、下谷桜木町と呼ばれ、あるいは単に桜木町と呼んでいた。上野公園や谷中に囲まれ…

桜満開

(写真1 満開となった桜の花)ウグイスも高らかに 桜が満開となった。3月下旬には開花していたから、満開まで10日もかかったことになる。例年のことながら連日寒暖の差が激しくて一気に満開とはならなかったもののようだ。また、今年は各地とも例年より…

アリス・マンロー『ジュリエット』

ノーベル賞作家の短編集 アリス・マンローは現代カナダの作家。2013年ノーベル文学賞を受賞している。 短篇の名手として知られ、本作も短編集で、8編が収録されている。 1編目から順に読んでいってわかったのだが、2編目から4編目までの3編はジュリ…

根室本線尾幌駅駅舎の車掌車

(写真1 根室本線尾幌駅の待合室として使われている車掌車)車掌車のある風景 選 車掌車を改造し駅舎(待合室)として利用している例が少なくない北海道で、ここは根室本線の尾幌駅である。厚岸郡厚岸町所在。 根室に向かうと釧路から五つ目。犬やウサギの…

旅情誘う足摺岬

(写真1 台風に直撃され激浪に洗われる足摺岬)岬と灯台のある風景 選 数多い日本の岬の中でも旅情の強い足摺岬。言葉の響きからしてロマンティックだ。 高知県南西部土佐清水市にあり、四国最南端に位置する。土佐くろしお鉄道中村駅からバスで約1時間4…

一升餅

(写真1 一升餅を背負って)満1歳の初誕生祝い 一升餅とは、1升のもち米で作られた餅のことで、満1歳となる子供の初誕生祝いの意味がある。鏡餅風に丸めた餅を子供に背負わせる行事で、一升と一生をかけて、一升食べ物に困らないように、また、丸く長生…

房総半島の山中大多喜

(写真1 大多喜城天守閣)本多忠勝が築いた城下町 このたびの房総半島横断鉄道旅では、途中、いすみ鉄道大多喜駅で下車し、市街中心を散策した。 風情ある駅舎が佇む大多喜駅から歩きはじめた。駅前の観光案内所で散策マップをいただいてまずは大多喜城跡へ…

花の房総半島横断

(写真1 菜の花に彩られた上総中川駅付近を走るいすみ鉄道列車)菜の花の絨毯の上を走る鉄道旅 房総半島を外房の大原から内房の五井へといすみ鉄道と小湊鐵道を乗り継ぎ横断した。 春のこの季節、車窓から花を楽しめる路線が日本には各地にいくつもあるが、…