(写真1 ロビーの様子。正面奥の左端に見えるひときわ背の高い白い仏像が「如来立像」)
国宝7件重文88件
港区南青山の根津美術館で開かれている。 根津美術館は、東武鉄道の社長などを歴任した実業家初代根津嘉一郎が蒐集した日本や東洋の古美術品を保存・展示するためにつくられた美術館。
財団創立80周年記念特別展となっており、コレクションのうちの7件の国宝と重要文化財88件のすべてが展示されている。
圧巻は尾形光琳筆「燕子花図屏風」(国宝)か。六曲一双の屏風絵で、総金地に群青と緑青の濃淡でカキツバタの群生が描かれている。迫力ある大画面が計算し尽くされているのも素晴らしい。
あまたある国宝・重文からははずれるが、ロビーにあった「如来立像」が私には印象深かった。中国・北斉時代の一躯で、3メートル近い白大理石の仏像。両腕の肘先が失われているものの、笑みを浮かべたような穏やかな表情と流れるような曲線が良くって、仏様のありがたみが伝わってくるようだった。
お断り 2020年の本ブログの更新は本日までです。ご愛読ありがとうございました。新年は2021年1月9日から再開致します。どうぞ良い年をお迎え下さい。
(写真2 「如来立像」=部分)