ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

六町ミュージアム フローラ

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(写真1 美術館外観)

足立区の私設美術館

 最寄り駅はつくばエクスプレス六町駅。徒歩3分。
 開館して10年になるという私設の美術館。
 玄関を入るとロビーの大きなガラス窓から中庭の浅く水を張った水盤が見通せる。周囲がすり鉢状に土盛りされていて、芝生が張られている。展示室は中庭を取り囲むように回廊状に配置されている。
 展示は、1年を四つの季節に区切った企画展となっていて、この日は、冬の企画展ということで「若冲と梅花と白雪」をテーマになっていた。

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(写真2 回廊になっている展示室)

 初めにこの季節の牡丹など花の絵が続き、次に日本画が並び、宮下柚葵の<木枯>や那波多目功一の<春の雪>などとあった。宮下の作品はいかにも日本画らしい艶やかな美しさが感じられた。
 また、この先には大観や若冲など大家の絵が並んでいた。岩橋英遠の首筋の朱がはっとするほど美しい小鳥の<うそ>、梅の絵を描いて奥村土牛の<寿>は梅の絵が季節感に一致して良かった。
 2階には多目的室があって、この日は休憩室として使われていた。淹れ立てのコーヒーが無料だった。

  素晴らしコレクションが多いようで、入館料が300円と安いし、季節ごとに訪れたくなるような美術館だった。

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(写真3 2階から見たすり鉢状になっている中庭)