ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『教科書名短編科学随筆集』

科学者の名エッセイ 中学校の国語教科書に載った科学者のエッセイを集めた。 エッセイは、寺田寅彦、中谷宇吉郎、湯川秀樹、岡潔、矢野健太郎、福井謙一、日髙敏隆の6人。科学者として一流であるばかりか、いずれも名文家としても知られる錚々たるメンバー…

フルトヴェングラーのベートーヴェン

(写真1 CD全集のパッケージ外装) ワーナーがレーベルの交響曲全集 ベートーヴェンの交響曲。トスカニーニに続いてフルトヴェングラー。 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)は、ドイツの指揮者。20世紀を代表する指揮者とされ、し…

今年も文旦

(写真1 今年も届いた文旦) 高知から春が届く 今年も高知から文旦が届いた。 世話をしてくれる人がいて高知四万十川流域の生産農家から直接届くのだが、段ボール箱を開けると、柑橘類の香りがいっぱいに広がってまるで春が届いたようだ。実際、この文旦が…

岩田徹『一万円選書』

北国の本屋が起こした奇跡の物語 著者は、北海道砂川市のいわた書店の店主。町の小さな本屋が経営に四苦八苦する状況下、いわた書店も例外ではなく、危機的状況の中でいわた書店が編み出したのは〝一万円選書〟という仕組み。 一万円選書とは、客一人ひとり…

バレンタインデー

(写真1 私宛に届いたバレンタインデーの贈り物。すべてがチョコレート菓子) 今年もチョコレート届く 2月14日はバレンタインデー。私のところにも今年もチョコレート菓子がいくつか届いた。 女の子の孫や知人の女性が贈ってくれたものだが、もらえば理…

梅が咲く

(写真1 近所の公園に咲いていた梅の花) 春への足取り 近所の公園で梅が咲いていた。公園の中にはたくさんの梅の木があるが、日当たりのいいこの場所の梅が最初に咲く。ほぼ例年通りか。 私は梅の花を見ると、いつでも次の句を思い浮かべる。 梅一輪 一輪…

逢坂冬馬『同士少女よ敵を撃て』

独ソ戦下赤軍女性狙撃手たち 独ソ戦下、ソ連赤軍に編成された女性狙撃手たちが描かれている。 すさまじいまでの戦闘描写、狙撃のリアリティ、ディテールの深さが見事で第一級の物語であり、とにかく面白くて傑作である。 ドイツ軍によって村を焼かれ、親を殺…

トスカニーニのベートーヴェン

(写真1 CD全集のパッケージ外装) シンフォニー全曲NBC響で ここのところベートーヴェンづいていて、次から次とバートーヴェンばかり聴いている。特に交響曲。 ということでまずはトスカニーニ。アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)は、…

池澤夏樹『また会う日まで』

(写真1 テーブルいっぱいに広げた連載531回分の切り抜き) 朝日新聞朝刊連載小説完結 2020年8月1日から朝日新聞朝刊に連載されてきた池澤夏樹作『また会う日まで』が1月31日付で完結した。1年半に及ぶ連載で、連載回数は531回だった。この…

『探訪 貨車駅舎』

古い貨車を駅舎にした駅巡り 鉄道写真で知られるレイルウエイズグラフィックの編著。だからだろうが、貴重な写真が多く、丁寧な編集が素晴らしい。B5判の大きな誌面に写真とイラストが豊富で、見ていて楽しい。 貨車駅舎とは、鉄道貨物で使用されていた古…

冬の公園風景

(写真1 蝋細工のようなロウバイの花) はなはだ色が少なく冬枯れ 今年の冬は寒い。調べて比較したわけではないが、そのように感じる。あるいは、歳を取って余計にそのように感じるのかも知れない。ついに、早朝のウォーキングは控えて日中暖かくなってから…

iPhone生活

(写真1 iPhone SE外観) 使い慣れるのに手間取る このたびiPhone SE2を購入した。これまでは、携帯電話とスマートフォンの2台を同時に使っていた。振り返ってみれば、かつては、携帯電話は電話専用で、メールを送受信したり、インターネ…