ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

展覧会「コレクションのドア、ひらきます」

(写真1 東京駅丸の内駅舎の建設時の壁面をそのままむき出して見せるレンガ造りの展示室)鉄道絵画発→ピカソ行 東京駅丸の内駅舎内にある東京ステーションギャラリーで開かれている。 同館のコレクションを初めてまとめて公開するもので、テーマの展開を列…

赤塚隆二『清張鉄道1万3500キロ』

清張世界を読む乗り鉄 労作である。 松本清張の作品から鉄道の記述を抜き出し、乗車記録をリストしていく。それも、初乗りを丹念に拾っていく。第1作から読み進み、初乗りで乗った路線を鉄道地図に載せていくと、やがて清張鉄道1万3500キロが完成する…

2017歳末風景

(写真1 上野駅1階のホーム頭端。現在は13番から17番まで並んでいる)上野駅/東京駅 今年も早いもので残るところわずかに1週間。歳を経るごとに1年が早いように感じられる。 今年も旅に明け暮れたような1年だったが、お世話になった上野駅と東京駅…

正木香子『文字と楽園』

精興社書体で味わう現代文学 面白い。しかし、書体について探求したものでありかなり専門的ではある。 それも、楷書とか草書とか毛筆の書体のことではなく、また、明朝体やゴシック体といった一般の活字書体について書かれたものでもなく、ただただ「精興社…

近美から県美へ富山県立美術館

(写真1 富山県立美術館の外観)通称TADはアートとデザイン このたびの北陸旅行では当初から富山県立美術館に寄るのも計画の一つに入れていた。私は往き先々で美術館を見学することを楽しみにしているのである。 美術館は、かつての富山県立近代美術館を…

定着した富山ライトレール

(写真1 富山駅北電停で発車を待つ富山ライトレール電車)旧国鉄富山港線のLRT化 富山ライトレールは、富山駅北-岩瀬浜間7.6キロを結ぶ。旧国鉄、JR西日本の富山港線を転換し路面電車化して第三セクターが継承した路線である。LRT路線としてポー…

市民の足として富山市内軌道線

(写真1 富山駅ビル。左の部分が路面電車の富山駅停留場)大きく発展する路面電車 福井、金沢と続いてきたこのたびの北陸紀行は、高岡に着いたところでしばし休んでいた。単純に先に載せたい記事があったからにほかならないが、やっぱり富山まではたどり着…

第4回東京都高校生溶接コンクール

(写真1 開会式に臨んだ選手たち)若手人材育成溶接コンクールも同時 高校生溶接コンクールを兼ねた東京都の若手人材育成溶接コンクールが16日、江東区大島の産学協同センターで開催された。若手人材育成大会には高校生を除く職業訓練校の生徒2校5人が…

高岡と万葉線

(写真1 新しくなっていた万葉線高岡駅停留所)現代工業と伝統文化 このたびの北陸旅行では、宿は福井、金沢、富山のいわゆる北陸三都に取ったから泊まりはしなかったが途中高岡にも寄った。 高岡市は富山市に次いで富山県第二の都市。私の仕事、溶接の立場…

金沢を南へ北へ北陸鉄道

(写真1 石川線の起点野町駅)石川線と浅野川線 福井からは北陸本線で金沢へ移動した。金沢駅に降り立つと一層賑わいが増しているようだった。外国人観光客の姿も多い。 金沢はたびたび訪れていて積極的に見物したいところもないし、雨も降っているしという…

福井を東へ北へ走るえちぜん鉄道

(写真1 勝山永平寺線の車窓から九頭竜川とその先に白山の真っ白な頂=小舟渡付近で)観光資源どう生かす えちぜん鉄道には、勝山永平寺線と三国芦原線の二つの路線がある。これらはかつて京福電鉄が福井県下で運営していた路線を継承したもので、えちぜん鉄…

武生と福井を結ぶ福井鉄道福武線

(写真1 福武線福井駅。3線のホームがありちょっとしたターミナル的存在だ)鉄道線と軌道線が連続する路線 このたびの北陸旅行では、随分と鉄道にも乗った。乗りつぶしたといってよいほどだった。 まずは武生と福井を結ぶ福武線。福井鉄道唯一の鉄道路線で…

雄大な越前岬灯台

(写真1 越前岬灯台全景)大きなこぶが日本海に張り出した岬 立石岬からの帰途は、越前岬へ向かった。敦賀半島を南下していったん湾奥の敦賀港まで戻り、敦賀湾を回り込むように北上した。途中、敦賀半島が対岸に見えたが、立石岬灯台ははっきりとは視認で…

敦賀半島最北端の立石岬灯台

(写真1 敦賀半島最北端に建つ立石岬灯台)若狭湾西側に突き出た半島 このたびの北陸旅行では、まず初めに立石岬を訪ねた。 立石岬は、福井県敦賀市所在。大きくは若狭湾の西側に小さく突き出た敦賀半島にあり、その突端で立石岬灯台が敦賀湾を守っている。…

北陸三都巡りの旅

(写真1 福井城跡。本丸跡に福井県庁のビル)福井から金沢そして富山へ 先週は30日まで4日間にわたり北陸地方を旅行した。福井から金沢そして富山へと巡ったもので、北陸へはこれまでもどこが多いということもなくほぼまんべんなく福井、石川、富山の三…

ジェフリー・アーチャー『永遠に残るは』

クリフトン年代記第7部完結 クリフトン年代記が第7部をもってついに完結した。2013年にスタートした物語は、足かけ5年、各部文庫上下、合計14冊という長大なスケールとなった。 イギリス南西部の港湾都市ブリストルとロンドンを主要舞台に、ハリー…