ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ハヤトウリ

(写真1 ハヤトウリの果実) シャキシャキした食感 ご近所からハヤトウリ(隼人瓜)をいただいた。洋梨のような形をしている。 南米原産なそうで、初め、大正時代に鹿児島に入ってきたためにこの名があるようだ。つる性の植物で、多数の果実をつけるという…

岩瀬浜逍遙

(写真1 古い家並みが続く岩瀬浜の通り) 北前船の港町 岩瀬浜は、富山市の北部、富山湾に面した港町。江戸時代、北前船の寄港地として栄え、当時の回船問屋が軒を並べ、往時の殷賑を今に伝えている。 岩瀬浜への最寄り駅は、富山地方鉄道富山港線の終着駅…

富山地方鉄道鉄道線

(写真1 富山地方鉄道の起点電鉄富山駅) 全国第1位の中小私鉄 富山地方鉄道(通称富山地鉄あるいは単に地鉄)は、富山県東部に路線網を有する中規模私鉄。鉄道線と市内電車の軌道線とがあり、総営業距離は107.2キロで、全国の中小私鉄で唯一100キ…

季節は晩秋へ

(写真1 見事なニシキギの紅葉) うれしい小春日和 晩秋といえばどこかしらもの悲しさにもつきまとわれるが、うれしいのは小春日和。体を伸ばして大きく深呼吸をしたくなる。 小春日和なら散歩の足も伸びるが、紅葉がどんどん進んでいて美しい色彩を見せて…

映画『スパイの妻』

(写真1 映画館で配布されていたチラシから引用) 秀逸な映画美 戦争への足音が近づいてきた1940年の神戸。貿易商の福原優作(高橋一生)と妻聡子(蒼井優)は、瀟洒な洋館に住み夫婦仲のよい生活を送っていた。 満州出張から帰国した優作に聡子は何や…

市内電車とつながった富山港線

(写真1 富山駅停留所の様子) 富山ライトレールの鮮やかな転進 富山港線についてはいささか解説がいる。そもそもは、富山地方鉄道(通称富山地鉄あるいは単に地鉄)の前進富岩鉄道によって1924年に開業した路線で、その後、戦時買収によって国有化され…

金沢の大野灯台

(写真1 大野川にかかる大野大橋上から見た大野灯台) 四角い姿のいい灯台 先週は富山から金沢へと旅行した。晩秋の北陸は久しぶり。特に金沢などは大変なにぎわいぶりだった。 金沢では大野灯台を訪ねた。大野灯台は、金沢市街の北、金沢港に建つ灯台。金…

パブリックアート

(写真1 シカゴのデイリー・シビック・センタービルの前庭にあるピカソの「アンタイトル」。コールテン鋼という材料が使われている) 世界各地に拾う 街角や街路にたたずむアート。ストリートアートとも違って景観に溶け込んでいるのが素晴らしい。旅行などで…

街路の彫刻

(写真1 美しい紅葉と彫刻。作品は岩田健「二人と猫」) 芸術の秋演出 紅葉が美しい季節になってきた。落ち葉を踏みしめながら歩くのも気持ちがいい。とてものんびりした気持ちになれる。 いつも散策で訪れる近所の公園の外周道路には、数百メートルにわた…

東京の地下鉄全線に乗る③

全鉄道全路線全二周への旅 (写真1 赤羽岩淵駅に掲示されてあった南北線案内図。停車駅が一目でわかる。乗り換え路線名も書いてあり、永田町など当線も含めれば実に5路線が乗り入れている) ついに三日がかりで13路線完乗! 出がけに家内から「まだ残っ…

半蔵門線・銀座線・新宿線・丸ノ内線・東西線

全鉄道全路線全二周への旅 (写真1 これは珍しい円形の窓=丸ノ内線で) 東京の地下鉄全線に乗る② 興味のない人には馬鹿馬鹿しくてあきれてしまうだろうが、今日も東京の地下鉄全線に乗りに出かけた。一日目の昨日は、千代田線、副都心線、有楽町線、都営大…

東京の地下鉄全線に乗る①

全鉄道全路線全二周への旅 (写真1 北綾瀬駅に掲示されていた東京の地下鉄路線図) 東京メトロ9路線/都営4路線 東京に地下鉄は、東京メトロ(旧営団地下鉄)の9路線と都営地下鉄4路線の合わせて13路線がある。皇居外周の都心部で重なり合うように集中…

アンソニー・ホロヴィッツ『メインテーマは殺人』

イギリス伝統のミステリー 第一級の傑作ミステリーである。 二つの意味で設定が秀逸だ。一つにはホームズ張りだということ。つまり、ホームズがいてワトソンがいるということ。探偵ホームズ役には、元刑事のダニエル・ホーソーン。ロンドン警視庁の顧問として…

映画『博士と狂人』

(写真1 映画館で配布されていたパンフレットから引用。写真上段が博士マレーを演じるメル・ギブソンと下段は狂人マイナー役のショーン・ペン) オックスフォー英語辞典誕生秘話 オックスフォード大学図書館。吹き抜けの壁いっぱいの巨大な書架と膨大な図書。…