ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

近藤健児/久保健『クラシック偽作・疑作大全』

名曲は名曲だが 偽作とは、真の作曲者が別人と判明している作品のこと。疑作とは、真の作曲者が他人かもしれないと疑われている作品のこと。 18世紀までは売らんがために勝手に有名作曲家の名前をつけて別人の楽譜を出版するなど、ずさんなことが平気でな…

しずくいし夏の音楽祭東京公演2022

ミューゼシード・イン・ムジカーザ コロナ下のこと、開催自粛が続いていて今年は4年ぶりの開催。 そもそも「しずくいし夏の音楽祭」とは、岩手県雫石町で毎年8月に開催されている室内楽を中心とした音楽祭で、東京公演はその出演者たちによるもの。主催者に…

浦賀水道 海峡の町

日本海峡紀行 (写真1 燈明堂に近い浦賀港の港口) 浦賀水道を渡る④ 海峡は、海峡を渡ることがまずは魅力だが、海峡の町も楽しみ。 三浦半島側は横須賀であり、房総半島側は金谷である。 このたびの浦賀水道二日がかりとなった海峡の旅では、途中、横須賀に…

浦賀水道四つの岬・灯台

日本海峡紀行 (写真1 洲埼灯台から見た三浦半島) 浦賀水道を渡る③ 浦賀水道を囲む四つの岬・灯台。1日目に三浦半島の剱埼灯台と観音埼灯台を訪ね、2日目には房総半島の洲埼灯台と富津岬を踏破した。洲埼灯台 三浦半島久里浜港から東京湾フェリーで房総半…

浦賀水道の灯台と岬

日本海峡紀行 (写真1 浦賀水道を航行する船舶) 浦賀水道を渡る② 三浦半島と房総半島に挟まれた浦賀水道には、取り囲むように四つの岬・灯台がある。 三浦半島側には、剱埼灯台と観音埼灯台、房総半島側には洲埼灯台と富津岬である。なお、富津岬には灯台は…

浦賀水道を渡る

日本海峡紀行 (写真1 浦賀水道を渡るフェリーの航跡) 東京湾と外洋をつなぐ海峡 東京湾に海峡があるとはちょっと想像もできにくい。もちろん、水道も瀬戸も海峡のうちという意味においてだが、湾内に海峡があるものかとも思う。それなら海峡とは何かとい…

2022国際ウエルディングショー盛大に開幕!

(写真1 盛況の会場) イノベーション進む 2022国際ウエルディングショー(日本溶接協会・産報出版主催)が、昨日7月13日東京ビッグサイトで開幕した。会期は16日までの4日間。 国際ウエルディングショーは、溶接・接合、切断に関する世界的な展示…

マリリン・スコット『アクリル画バイブル』

画材・色・表現技法のすべてがわかる ここのところアクリル画作品を見る機会が多くて、アクリル画とはどういうものなのかその基礎が知りたかった。もっとも、アクリル画を描いてみたいというようなことではなかったのだが。 アクリル絵の具は、化学製品の副産…

村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』

LPの膨大なコレクション 村上春樹といえば、LPの膨大なコレクションで知られ、ジャズやクラシックに造詣が深い。 高校時代からLPの蒐集が始まったようで、そのコレクションは1万5千枚というから驚く。コレクションは1960年代半ばから。 村上のコ…

橋本正三『駅舎国鉄時代1980's』

2062の駅舎写真 1980年代の国鉄駅舎が紹介されている。併せて私鉄の駅も一部挿入されている。 JRは旅客の利便性向上などを目的に積極的に設備投資を行い駅舎の新築改築を行ってきたから、今となっては国鉄時代の駅舎は貴重なほど。 それにしても、…

『探偵の誇り』

推理作家協会賞受賞作家傑作短編集 70年を超す歴史を有する日本推理作家協会賞。その受賞作のラインナップは、戦後日本のミステリー界の動向そのものだ。 本書は、その推理作家協会賞受賞作家6人の短編集。 その顔ぶれがすごい。坂口安吾や横溝正史から高…

とんかつ やまいち

(写真1 やまいちの入口) 極上の特ロースかつ 神田須田町一丁目所在。丸ノ内線淡路町駅、都営新宿線小川町駅から徒歩数分。靖国通りから南へ多町通りを少し入ったところ。玉井ビル1階。 とんかつの名店に数えられる店。私は初めてだったが、同行者が馴染…