ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

虎ノ門ヒルズ駅開業

f:id:shashosha70:20200610161459j:plain

(写真1 虎ノ門ヒルズ駅下り線1番線ホームの様子)

日比谷線に56年ぶりの新駅

 東京メトロ日比谷線に新駅虎ノ門ヒルズ駅が6日開業した。日比谷線に新駅が開業したのは56年ぶり22番目。
 虎ノ門ヒルズ駅は、霞ヶ関駅と神谷町駅の中間に設けられ、銀座線の虎ノ門駅とは地下通路で直接結ばれている。港区虎ノ門一丁目所在。道路上では桜田通りと環状二号の交差点付近に位置する。
 相対式2面2線のホームがあり、下り中目黒方面が1番線、上り北千住方面が2番線となっている。改札内に連絡通路はなく、反対側ホームに渡るにはいったん地上に出る必要がある。現在は暫定開業であり、2年後の最終開業では地下2階にコンコースが設けられ、連絡通路も整備される模様。

f:id:shashosha70:20200610161553j:plain

(写真2 1番線にある虎ノ門ヒルズ森タワー方面改札口)

 1番線には、虎ノ門ヒルズ森タワー方面と桜田通り方面の二つの改札口があり、虎ノ門ヒルズ方面の改札を出ると、直接森タワーに連絡している。

f:id:shashosha70:20200610161704j:plain

(写真3 新虎通りから見上げた虎ノ門ヒルズ森タワー)

 虎ノ門ヒルズは、森タワーを中核とする4棟の超高層ビルで構成されており、森タワーは、地上52階地下5階建て高さ347メートルの超高層ビルで、レストランやショップ街、オフィス、ホテル、住居で構成される複合ビル。
 このビルの1階を環状二号道路通称環二通りが貫いている。これほど巨大なビルを道路が貫いているというのもすごい。環二通りは外堀通りから繋がっている通りで、この虎ノ門ヒルズから新橋までの間は新虎通りとの愛称がついている。そもそもマッカーサー通りとして開通をめざしてたが、地権者との問題などがあって開業が遅れていた。
 ところで、そもそも日比谷線は、北千住駅を起点に中目黒駅を終点に結ぶ路線。全線20.3キロ。北東から西南に都心を貫き、上野、秋葉原、銀座、霞ヶ関、六本木などを経由している。
 旧営団地下鉄(現東京メトロ)としては、銀座線、丸ノ内線に次ぐ三番目の路線で、銀座線と丸ノ内線が標準軌であるのに対し、営団地下鉄としては初めて軌間が狭軌となっている。このため、標準軌では他社線とその相互乗り入れができなかったが、狭軌となって初めて日比谷線は北千住で東武伊勢崎線と相互直通運転を行っている。また、中目黒でも2年前まで東急東横線と直通運転を行っていた。
 虎ノ門ヒルズ駅周辺を歩いてみたが、思いもかけぬところに新駅ができているし、新しいビルが林立し、新しい通りができていて、久しぶりに出かけると戸惑うようだった。

 都心では、今年に入ってからだけでも、1月3日に地下鉄銀座線の渋谷駅が100メートル移動し新築移転したし、3月14日には山手線の30番目の新駅高輪ゲートウエイ駅が誕生するなど、新駅の開業が魅力ある新しい街づくりを促している。

f:id:shashosha70:20200610161823j:plain

(写真4 森タワー付近から新橋方面を見た新虎通り)