ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

ビワの実

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(写真1 黄色に熟したビワの実)

隣家からお裾分け

 お隣からビワの実をいただいた。これも季節の果物。
 実は、このビワの木は我が家との垣根越しにあって、庭に面した私の部屋から毎日眺めていた。
 一月ほども前になろうか、青い実が成ってきて、隣家のことながら熟すのが待ち遠しいようだった。ご主人は袋をかけて鳥などに狙われないように大事に育てていた。
 つい先日のこと、雨で袋が破れ、黄色い実があらわになった。すると、ご主人はもう待ちきれなかったのか、実を早速収穫していた。
 それが我が家にもお裾分けされて届いた。まさか、私が今か今かとにらんでいた視線を感じていたのではないだろうが、大変ありがたいこと。
 このお宅では、食べ残った種を数粒無造作に植えたら芽が生えてきたとのこと。何でも、8年かかって初めて実が成ったとのことだった。
 ビワの木は、背丈を上回るほどにまでなっており、葉が細長く大きい。この葉と実の形から琵琶と呼ばれるようになったとか。
 いただいたビワの実は、収穫がちょっと早かったからか甘さが足りなかった。あるいは、初めて成った実だからかもしれない。ご主人は「来年はもっと甘い実をお届けしますよ」と話していたが。
 それにしてもビワの実は種が大きくて、食べられる部分が少ない。この種の大きさは種の保存のためだろうか、実にもに滋養分を含んでいるものか、それで、種を蒔くと簡単に発芽するのであろうか。何の知識もない憶測だが。
 なお、これは家内が言っていたことだが、ビワの木は庭に植えてはいけないのだそうだ。なんでも、根が強く大きく張るから家が倒れる恐れがあるという言い伝えがあるらしい。