ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

とんかつ やまいち

(写真1 やまいちの入口)

極上の特ロースかつ

 神田須田町一丁目所在。丸ノ内線淡路町駅、都営新宿線小川町駅から徒歩数分。靖国通りから南へ多町通りを少し入ったところ。玉井ビル1階。
 とんかつの名店に数えられる店。私は初めてだったが、同行者が馴染みにしていて案内してもらった。とんかつ友の会はコロナ下のこと折から休会中だが、共に友の会のメンバー。
 11時半には店に着いていたのだが、すでに並んでいる。店は11時開店のよう。店内は、カウンター席4人、大きな楕円のテーブル席6人、2人掛けテーブル席一つ。2回目の回転で着席した。
 いろんなメニューがあったが、ここは迷わず特ロースを頼んだ。2,100円。
 一口口にして思わずうなった。美味い。とんかつの名店をあちこちと訪ね歩いているが、これは素晴らしい。衣がシャキシャキッとしているし、肉もやわらかい。何よりも香りがいい。揚げ油の香りと肉のうまみが一体となっている。不思議な味わいだ。油にはごま油も含まれているようだ。
 ロースが好物というくらいだから、脂身が大事なのだが、そのことでも申し分がなかった。
 おそらく、やや低い温度で長い時間揚げているのではないか。衣も崩れていないし、肉もきれいに揚がっているのに固くはもちろんなく、絶妙のバランスだ。
 店内は地味な佇まいで、満席なのに静かで、美味いものを味わっているという様子。女性二人が切り盛りしている。あるいは母娘かも知れない。

とにかく極上のロースかつだった。

(写真2 やまいちの特ロース)