ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

京都市営地下鉄全線に乗る!

全国全鉄道全路線全二周への旅

f:id:shashosha70:20211022153940p:plain

(写真1 京都市営地下鉄路線図=ウィキペディアから引用)

2路線31.2キロ

 京都に地下鉄は南北に走る烏丸線と東西に伸びる東西線の2路線31.2キロ。駅数は31駅。今年は1981年の開業からちょうど40周年。

f:id:shashosha70:20211022154050j:plain

(写真2 烏丸線京都駅ホームの様子)

  京都から乗った。京都駅はJRのやや東寄りの地下。まずは烏丸線の竹田へいったん移動。

f:id:shashosha70:20211022154136j:plain

(写真3 竹田駅地上出入口)

f:id:shashosha70:20211022154218j:plain

(写真4 連絡橋から見た車庫の方角。左奥)

 烏丸線(国際会館-竹田13.7キロ) 竹田は地上駅で、近鉄との共同使用駅であり、列車も近鉄京都線と相互直通運転されている。連絡橋上から車庫が見えた。京セラの本社が近いらしい。
  竹田8時40分発車。国際会館行き。十条、九条などと進み京都を経て五条、四条と続く。とすれば、京都駅は八条あたりか。烏丸御池で東西線と直角に交わっている。丸太町、今出川と続き烏丸通の地下を一直線に北に向かっている。北大路を過ぎて右に進路を変えやがて国際会館。9時09分着。

f:id:shashosha70:20211022154321j:plain

(写真5 国際会館付近の緑豊かな美しい風景)

 国立京都国際会館と直結している。宝ヶ池がありプリンスホテルもある。ここで開かれた国際会議に出席したことがあるが、とても落ち着いた環境だった。
 いくつもの重要な国際会議がここで開かれてきているが、その一つが1997年に開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議いわゆるCOP3。この会議で採択された「京都議定書」は地球温暖化防止のための重要な道標となった。

f:id:shashosha70:20211022154407j:plain

(写真6 通路に展示されている〝KYOTO地球環境の殿堂〟のパネル)

 改札口から国際会館へと続く通路の途中には、〝KYOTO地球環境の殿堂〟というパネルが展示してあって、世界で地球環境の保全に多大な貢献のあった人々が顕彰されていた。2010年に創設されたもので、この第1回の殿堂入りを果たしたのが、このたびノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏と紹介されていて、真鍋先生の功績を改めて知ったようなことだった。

f:id:shashosha70:20211022154504j:plain

(写真7 大原女の像)

 また、国際会館駅の改札口脇には、〝大原女の像〟というブロンズ像が展示してあった。大原女(おはらめ)は京都の風物詩。ふっくらとした女性が薪の束を頭に載せて街を歩いている様子。
 国際会館からはそのまま折り返し烏丸御池で東西線に乗り換え。東西線のホームへは国際会館からは烏丸線の最後方で乗り換えるようになっていて、どうやらホーム同士は二層になってはいないようだ。連絡通路にはカフェなどがあったりして駅ナカの様子だった。

f:id:shashosha70:20211022154653j:plain

(写真8 太秦天神川駅地上付近の様子)

f:id:shashosha70:20211022154733j:plain

(写真9 嵐電天神川駅。右後方が東西線の太秦天神川駅)

 東西線(六地蔵-太秦天神川17.5キロ) 太秦天神川。駅前にはバスのロータリーがあり、目の前には嵐電の天神川駅。

f:id:shashosha70:20211022154813j:plain

(写真10 フルスクリーンのホームドア)

 東西線は、ホームドアが天井まで届くようになっていて、フルスクリーンと呼ばれるらしい。安全性が高いし、地下鉄特有の強い風も防いでくれるからありがたい。
 太秦天神川10時15分発車。二条でJR山陰本線と交差し接続できる。烏丸御池から東山、蹴上と東へ進み、途中から南に折れて御陵(みささぎ)、山科と続く。御陵で京阪京津線と接続し、直通運転が行われている。山科ではJR東海道線と交差し乗り換えできる。

f:id:shashosha70:20211022154957j:plain

(写真11 東西線六地蔵駅地上出入口)

 さらに南進を続け醍醐などを経て六地蔵、10時48分着。六地蔵はJR奈良線六地蔵駅に隣接しており、帰途はこの奈良線を利用して京都に戻った。なお、京阪にも六地蔵という駅があるのだが、これは地下鉄とはやや離れている。かつて乗り換えたことがあるが、乗換駅と言うにはふさわしくないように思われた。
 これで京都の地下鉄全線が完了。京都を8時13分に出て、竹田、国際会館、烏丸御池、太秦天神川と回り六地蔵10時48分到着だったから、2路線31.2キロは乗換回数5回で、所要2時間35分となり、当初計画では2時間53分と踏んでいたから18分の短縮と誤差の少ない極めて精度の高い乗車となった。昼食休憩していなかったので時間に余裕があった。
 京都の地下鉄に乗って気がついたことは、地下鉄だから車窓に楽しみはないものの、駅名は京都の歴史を感じさせるもので面白かった。(2021年10月13日)

f:id:shashosha70:20211022155320j:plain

(写真12 京都市交通局発行の地下鉄一日券。800円)