ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

土橋真監修『全国駄菓子屋探訪』

成長と変化が続く

 駄菓子屋とは懐かしい。もはや見かけることもなくなったと思っていたが、とんでもない、わずかずつだが今でも増えているそうである。
 本書は、駄菓子屋に魅せられて果ては全国の駄菓子屋をこつこつと探し歩いた成果。
 それにしても、駄菓子のことだけを書いて一冊の本になるものかとそのことにも驚いたが、全編カラーの写真が駄菓子屋に誘ってくれるから不思議だ。
 5円10円を握りしめて通った店。店には数百種もの雑多な商品が置いてあるが、それこそ5円10円で買えるようなものばかり。
 この頃では、商品が所狭しと並べられ積まれた駄菓子屋ばかりか、カフェが併設されていたり、ゲーム機が置かれた店などと新しい時代に即応した店もできているようだ。
 ただ私は年代差が大きすぎるようで、駄菓子屋に関する思い出がほとんどない。こどもが買い食いするなどということは行儀の悪いことだったのかも知れない。
(トゥーヴァージンズ刊)