ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

ニューヨークのスターバックス

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(写真1 ニューヨークの街角に必ずあるスターバックス)
現代のニューヨークを体現
 たいそうなタイトルを付けてしまったが、スターバックスコーヒーは日本でも人気のコーヒー店で、全国各地に店舗がある。また、日本に限らず北京や上海、ソウルなどでも普通にある。
 それなのになぜニューヨークのスターバックスなのか、ニューヨークを体現するとはどういう意味か。
 ニューヨークの街を歩いていると、スターバックスのコーヒー店が至るところにある。四つ角があればそれこそ四つの角すべてにあるというほどだ。
 しかも、それぞれの店は時間帯を問わずすべてそれなりに混んでいる。
 店舗の中身は立地によって少しずつ違うようだ。都心ではそれもターミナルの近くなどでは、小さな店が多くて、しかもテーブルは少ない。テイクアウトの客が多いからだが、特に朝はその傾向が強い。
 客はレジで注文をし、次のコーナーで品物を受け取る仕組み。混んでいる場合などは名前を尋ねられる。大勢の前で名前など大声で呼ばれたくないが、間違いをなくすためには仕方がないようだ。
 客は受け取ったカップを手に持ちながら通りをすたすたと歩いていて、これはもはやニューヨークの風物詩だ。もっとも、この頃では、スターバックスに、ニューヨークに限ったことではないが。
 コーヒーはとても熱い。トールサイズのコーヒーを飲みきるくらいまでまだ熱い。ぬるくならないのだ。私は何ごとによらず熱いものが好きだから大賛成だが、どうやったらこれほど熱いコーヒーができるものか。教わりたいくらいだ。
 私は歩きながら飲むことはなくて、店で空いている席を探して飲むが、混み合った店でもすぐに詰めてくれる。私はこのたびのニューヨークでは、ちょくちょくこのスターバックスを利用した。ひと休みして次の行動計画を練ったり、本を読んだりという具合に。また、トイレを利用したいために入る場合も少なくなかった。トイレにはロックがかかっている場合が大半で、解錠のパスワードは店員に聞かなければならない。また、スターバックスはWiFiの接続が無料というのもありがたい。全面禁煙というのもうれしいこと。
 街にはファーストフードの店が多い。サンドイッチ屋であったり、ピザ屋であったりで、そこにはテーブルと椅子が用意されているから利用者は多い。コンビニにもイートインのコーナーが設けられている。
 かつてはハンバーガー屋が断然多かった。40年ほど前に初めてニューヨークを訪れ時には、アメリカではこんなに手軽にこんなおいしいものを食べているのかと感じ入っていて、アメリカの文化を体現したようなことだった。それこそマクドナルドを街中で見かけた。
 それが、このたびニューヨークを訪れてみると、マクドナルドの店はめっきり減っていた。まったくないわけではないが、探さなければ見かけることはないほどではあった。
 マクドナルドは、低価格を好む所得層や家族連れには引き続き根強い人気があるようだったが、ニューヨークのような大都会に働く、若い中層の年代層にはスターバックスが圧倒的に支持されているようで、新しいニューヨークを体現したような気持ちだった。

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(写真2 スターバックスの店内)