ABABA’s ノート

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〝最長片道切符の旅〟終点が変更に

(写真1 起点の稚内駅=2016年3月27日)

西九州新幹線開業で新大村駅に

 9月23日の西九州新幹線開業に関連して面白い記事が出ていた。つまり、最長片道切符の旅の終点が変更になったというのだ。
 最長片道切符とは、JR路線で同じ駅を2度通らずにしかも最長になるルートの旅のことで、一筆書きともいわれ、究極の鉄道旅行ともいわれる。
 これまでのルートは、北海道宗谷本線最北の稚内駅を起点に佐賀県長崎本線肥前山口駅が終点とされてきたが、9月23日に西九州新幹線が開業したことによって同線上の新大村駅が終点となった。これによって、距離数は1万700キロから18キロ延びたという。実に33年ぶりの終点変更ということである。
 最長片道切符の旅については、これまでもさまざまなチャレンジがあったが、有名なのはわが国鉄道紀行文学の泰斗宮脇俊三さんで、今から44年前1978年のこと。国鉄時代のことであり、このときは、北海道の広尾駅を起点に鹿児島県の枕崎駅が終点だった。距離1万3319キロである。
 その後、国鉄の分割民営化があり、国鉄路線の第三セキターヘの転換や不採算路線の廃止などがあってJRの営業距離数自体が減って、最長片道切符の旅も短くなってきていたが、久々に延長となった。
 私は、JR路線全線約2万キロを2度も完乗したことがあって、最長片道切符の旅にも是非挑戦したいものだと念願してきたが、未だ実現しないでいる。休まずに乗り通しておよそ30日もかかるというし、この先果たして挑戦できるものかどうか。