(写真1 荒川車庫前に停車中の左8808と右8908)
都電荒川線つたい歩き プラス①
都電荒川線を2日がかりでつたい歩いた。つたい歩くとは、電車には乗らず、ただひたすらに線路に沿ってつたい歩くこと。乗っては気がつかない細かな情景が得られる楽しみがある。5月17日と24日。当初、1日で済む計画だったが、途中、雨が強くてままならなかった。
都電荒川線は、三ノ輪橋停留場を起点に早稲田停留場を終点とする全長12.2キロの路線。停留場数は30。荒川区から北区、豊島区、新宿区へまたがってる。都電の路線数としてはかつては30もの路線があったらしいが、.現在残っているのはこの荒川線が唯一。
この2日間、何しろ述べ8時間も都電と付き合っていたから、随分とたくさんの電車と遭遇した。都電はほぼ6分間隔で運転されており、上り下りもあるから頻繁に目撃できる。
東京都交通局のホームページによると、都電荒川線の保有車両数は33両。このたび気がついたことは随分とカラフルとなったこと。古めかしいチンチン電車のイメージはない。ちんちんと言えば、現在でも発車の合図にチンチンと鐘は鳴る。専門的には伝鐘というらしい。車掌が運転士に出発を知らせる合図だったということだが、ただし、現在はワンマン運転。伝鐘だけは残った。
(写真2 運転席の様子。8900形8904号車)
(写真3 車内前方。運転席背中側の右上部に鐘が見える=9000形9002号車)
(写真4 車内の様子。明るくゆったりしている。電動車椅子の人が介添えなしで乗ってきたが、とてもスムーズだった=8800形8810号車)
また、車両は広告が施されたラッピング車両ばかり。わずかでも収入増としようとのこと。運転は1両のみで、2両以上の編成はない。軌間は1,372ミリ。前乗り後降り。運賃は全区間均一で170円(ICカード利用時168円)。
私は撮り鉄ではないし、車両派でもないから、車両の撮影を主眼とはしていなかったのだが、撮影した写真を整理してみるとたくさんの車両が写っている。それで、数えてみると27両にも上った。保有車両数の実に80%にも達する。車庫に留置されている車両もあるだろうから、これは随分と高い割合ではないか。しかし、この際、全車両を撮影しておこうと思い、5月28日改めて不足分を撮影に出かけた。幸い、この日は晴れていた。
車両番号順に並べてみよう。当初から車両そのものの撮影が目的ではなかったから、ゆがんでいるものなど少なくないが、ともあれ一覧にはなる。東京都交通局のホームページを参考にした。なお、写真はトリミングしてある。
●7700形(2016年から2017年にかけて7000形から大規模改修をした車両。在籍8両。3色がある)
・7701(みどり色)
・7702(みどり色)
・7703(あお色)
・7704(あお色)
・7705(あお色)
・7706(えんじ色)
・7707(えんじ色)
・7708(えんじ色)
●8500形(1990年から1993年にかけて製造された車両。在籍5両)
・8501
・8502
・8503
・8504
・8505
●8800形(2009年にデビュー。車体カラーリングは4種)
・8801(ローズレッド)
・8802(ローズレッド)
・8803(ローズレッド)
・8804(ローズレッド)
・8805(ローズレッド)
・8806(バイオレット)
・8807(バイオレット)
・8808(オレンジ)
・8809(オレンジ)
・8810(イエロー)
●8900形(2015年にデビューした都電荒川線用車両。車体カラーリングは4種類)
・8901(オレンジ)
・8902(オレンジ)
・8903(ブルー)
・8904(ブルー)
・8905(ローズピンク)
・8906(ローズピンク)
・8907(イエロー)
・8908(イエロー)
●9000形(2007年デビュー。カラーリングは2種で、ともにレトロ調)
・9001
・9002