ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

多摩モノレール

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(写真1 多摩センター行き列車とのすれ違い)

多摩地方を南北に

 多摩モノレールは、第三セクター多摩都市モノレールのモノレール路線。モノレールとしては跨座式。駅でも車内でも多摩モノレールとしか呼ばれていない。
 東西に走るJR立川駅を挟んで南北に延びる路線で、北で玉川上水を越え、南で多摩川を渡り多磨ニュータウンに至る。上北台-多摩センター間全長16.0キロ、駅数19。
  JR立川駅で乗り換えようとすると、南北に駅があり、北口からでは立川北だし、南口に出れば立川南ということになる。ほぼ同じ距離。

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(写真2 車両基地への分岐)

 立川南から乗ってみよう。ペデストリアンデッキでつながっている。まずは北へ。立川北の次が高松。左に分岐があり、その先は車両基地。ここは二股になっていて、分岐と合流が連続している。
 続いて立飛(たちひ)。立川飛行場の跡地で、ショッピングモールや流通拠点などがあるようだった。

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(写真3 これが玉川上水)

 やがて玉川上水。西武拝島線との接続駅で、降り立ってみたところ、直角に交差しており、南側に玉川上水が流れていた。鬱蒼とした木立に囲まれていて、幅5メートルほどか、開渠になっており、両岸が歩道になっている。きれいな水で結構な水量がある。なお、この玉川上水が立川市と東大和市の市境になっている。
 玉川上水というと、太宰の入水事件もあり三鷹周辺が思い浮かべやすいが、玉川上水は羽村から四谷まで伸びており、全長43キロもある。もとより江戸時代初期に築かれた。
 そうこうして終点上北台。取り立ててみるべきものもなさそうなのですぐに折り返した。なお、八高線の箱根ヶ崎に延伸する計画があるようだが、どのように進んでいるものか。

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(写真4 多摩川)

 折り返して立川南の次の柴崎体育館を出ると多摩川を渡った。高幡不動では京王線とクロスした。二つの線路が並んでおり、初めが本線で、次が動物園線か。

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(写真5 京王線とクロス。右が京王線、左が動物園線か)

 北はあくまでも平坦だったのに対し、南に来て丘陵地帯となった。多摩丘陵である。中央大学・明星大学、大塚・帝京大学などと大学名のついた駅が続く。丘の上に立派なキャンパスが見えた。
 やがて終点多摩センター。京王線、小田急線の多摩センター駅と接続している。大規模開発の代表例みたいなところ。住民は随分と高齢化が進んでいるというが、実際のところはどうか。

 乗ってみると、このモノレール路線はこれまで鉄道空白地帯だった多摩地方の南北を結ぶ路線だった。
 なお、帰途は立川北で降りたが、伊勢丹や高島屋などがあってにぎやかだった。駅前には、立川飛行場を記念するものか、飛行機を高く掲げた像があった。

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(写真6 立川北駅前の像)