ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

房総半島の山中大多喜

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(写真1 大多喜城天守閣)
本多忠勝が築いた城下町
 このたびの房総半島横断鉄道旅では、途中、いすみ鉄道大多喜駅で下車し、市街中心を散策した。
 風情ある駅舎が佇む大多喜駅から歩きはじめた。駅前の観光案内所で散策マップをいただいてまずは大多喜城跡へ。駅の裏手の小高い丘の上に位置し、案内に従って県立大多喜高校の校内を抜けた。幸い春休みで校内は閑散としていた。

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(写真2 大多喜町の玄関いすみ鉄道大多喜駅)
 駅から向かうと、すぐに駅前の通りに大手門があり、線路を渡って坂道を登り始めるともう高校の敷地内で、薬医門という、江戸中期に建てられたという立派な門が、あたかも高校の正門風にあった。
 高校を見下ろしながら坂道を登るとほどなく本丸跡へ。復元された天守閣が迎えてくれた。ここまで駅から徒歩10数分。
 大多喜城は、徳川四天王の一人、闘将として知られた本多忠勝が10万石で入城したところ。石垣の組み方に特徴のあるお城で、三層四階の天守閣がどっしりとしている。ただ、10万石とはいいながらさほど大きくはないようだ。現在は博物館になっている。
 天守閣から眼下を望むと、本多忠勝が整備したという城下町が広がっている。夷隅川が城下をを取りまくように流れてて、これが外堀の役目を担っていたものであろう。
 坂道を下っていくと、いかにも城下町らしい佇まいが見られた。その名も城下町通りには往時を偲ばせる情緒があった。
 全般に、城址同様に小ぶりな城下町で、途中下車して一回りするにはちょうどいいサイズの街だった。

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(写真3 城下町の情緒がうれしいその名も城下町通りの佇まい)