ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

小田急全線に乗る!

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(写真1 小田急小田原駅ホーム。明るい大屋根が特徴だ)

3路線120.5キロ70駅

 令和最初の日の5月1日、小田急に乗りに出かけた。たまたまそうなっただけで、特に令和と意味づけたわけでもない。ただ、令和となっても旅に暮らすのかという感慨は多少持った。
 小田急(小田急電鉄)は、1923年設立の小田原急行鉄道が前身。小田原線、江ノ島線、多摩線の3路線を有し、総営業キロ数は120.5キロ。
 まずは小田原線から。新宿と小田原を結ぶ路線で、全線82.5キロ。駅数47。もとより新宿が起点だが、相互直通運転を行っている千代田線から乗り継いだので代々木上原から乗車した。
 10時35分発急行小田原行き。10連休の最中であり満席。そうでなくともいつでも上りも下りも混んでおり、下北沢や成城学園前などを通り首都圏でも人気の路線。また、ロマンスカーで知られるように東京と箱根を結ぶ観光路線でもある。
 和泉多摩川で多摩川を渡った。次の登戸はJR南武線との接続駅。10時58分新百合ヶ丘で着席できた。ここから多摩川線が分岐している。続いて町田ではJR横浜線とクロス。ここまでが東京都内。
 小さな川を渡って神奈川県に入り相模大野。人口70万を超し政令指定都市とは言いながらよそ者には今一つへその見えない相模原市にあって、この周辺はそれこそへその一つ。古くは軍の施設が多かったところで、相武台前にその名が残る。陸軍士官学校があったところである。
  相鉄線と交わる海老名を過ぎたあたりからやっと田畑が増えてきた。厚木を出て相模川を渡った。
 なお、小田原行きの列車に乗っていては気づきにくいが、新松田付近には通称松田連絡線と呼ばれる線路があり、御殿場線の松田駅に連絡できるようになっている。「ふじさん」号という特急が新宿から直接御殿場まで運行されている。
 そうこうして終点小田原12時15分の到着。新幹線や東海道線、大雄山線と接続しておりとても賑わっていた。

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(写真2 江ノ島線列車がスイッチバックする藤沢駅の様子)

 一方、帰途は相模大野から江ノ島線。27.6キロ、駅数17。10両編成の快速急行で、途中の停車駅は中央林間、大和、湘南台、藤沢。田園都市線と接続する中央林間のほか、相鉄線や横浜市営地下鉄と接続する湘南台が大きくなっていたのにはびっくりした。
 藤沢は2面4線の頭端式ホームで、すべての列車はここでスイッチバックする。急行は終点片瀬江ノ島までノンストップ。しかし、竜宮城のような名物駅舎は改修工事中とかで塀で囲われ何の風情もなかった。
 次ぎに、新百合ヶ丘からは多摩線。10.6キロ。駅数は8。唐木田行きで、発車すると本線を跨いで右にカーブした。黒川を過ぎたたりで右に京王線が寄り添ってきてそのまま並走した。
 多摩ニュータウンに入り、小田急永山、小田急多摩センターと続く。京王線のホームが隣り合っている。
 京王線はそのまま橋本へと向かうが、小田急は左にそれて次の唐木田が終点。団地が多く、夕方だったのだが、気のせいか灯りが少なく感じられた。

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(写真3 多摩線終点唐木田駅)