ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

大雄山線

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(写真1 大雄山駅前にある熊に跨がり鉞を担いだ金太郎の像)

天狗と金太郎に出会えるか?

 大雄山線は、小田原駅と大雄山駅を結ぶ伊豆箱根鉄道の路線。全線9.6キロ、駅数は12。当初は、道了尊で知られる最乗寺への参詣客向けに開通したが、近年では沿線に大工場が進出してきたことや、住宅地の拡大に伴う発展を示してきており、営業距離10キロに満たない小さな路線ながらちょっとした優良路線となっている。
 なお、伊豆箱根鉄道は、伊豆地区では三島駅と修善寺駅を結ぶ駿豆線を運行しているが、箱根地区の大雄山線と両線は交わることはない。これはこの二つの路線が独自に発展してきたからで、現在はいずれも西武の傘下。ちなみに、会社名を地元では〝いずはこ〟と縮めて呼ぶらしい。

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(写真2 大きな天狗の面が掲げられた小田原駅改札口)

 さて、大雄山線小田原駅。1面2線のホーム。5月1日12時24分発大雄山行き。3両の電車。
 小田原駅で、大雄山線は最も南東側、つまり海側に位置しており、発車すると緑町を経て東海道線をくぐり、井細田、五百羅漢を過ぎて小田急線をくぐった。五百羅漢では左に王宝寺が見えた。帰途に寄りたいと思った。
 単線が川沿いに走っており、なるほど大きな工場や住宅地が展開している。休日の日中にしては、乗降客がそれなりにある。富士フイルム前などと言うそのものずばりの駅もあった。
 そうこうして終点大雄山。12時45分着。約20分のところ。駅前には熊に跨がって鉞を担いでいる金太郎の像があった。ここは足柄なのである。駅所在は神奈川県南足柄市。また、天狗で知られる道了尊の最乗寺はここからバスで10分ほどらしい。この駅に降り立ったのは2度目だが、結局、今回も寄らずに折り返した。

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(写真3 大雄山駅の様子)