ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

東京メトロ千代田線北綾瀬支線

f:id:shashosha70:20181110134338j:plain

(写真1 綾瀬駅0番線の北綾瀬支線ホーム)

都東部の小路線に乗る①

 東京都東部に存在する短い路線を選んで端っこまで訪ね歩いてみた。
  まずは、東京メトロ千代田線の通称北綾瀬支線。
 千代田線は、足立区の綾瀬駅と渋谷区の代々木上原駅を結び、都心を貫く全線21.9キロの路線。綾瀬で常磐線と、代々木上原で小田急線と接続し相互直通運転を行っている。
 この綾瀬駅から分岐して北へ一駅分まるで引き込み線のように伸びて北綾瀬駅に向かっているのが通称北綾瀬支線と地元で呼んでいる路線。現在は線内運行の折り返し運転だけ。
  千代田線は1969年の開業だが、実際にも、この支線は当初は車両基地と結ぶ引き込み線として開設されたもので、北綾瀬駅を開業して旅客営業を開始したのは10年後の1979年のこと。宅地化が進み人口増による地元の強い要望を受けて開設したものだった。
 綾瀬駅。2面3線のホームの、1番線2番線ホームの亀有寄りに切り込んで0番線ホームが設けられており、これが北綾瀬支線。東京メトロで0番線はここだけではないか。細いホームに3両の電車。車両は千代田線のものだ。
 10月30日11時09分の発車。すぐに本線から離れ左にカーブしていく。沿線はびっしりと住宅が建て込んでいる。平日の日中なのに乗客は多い。

f:id:shashosha70:20181110134428j:plain

(写真2 目の前を環七が走る北綾瀬駅前)

 わずか4分で終点北綾瀬。ここも片側1線のホームがあるだけ。しかし、ホームの延伸を含め駅の拡張工事が行われていた。来年の3月には10両編成の代々木上原行き列車が直通運転するのだという。千代田線は大半は常磐線に直通する列車だが、綾瀬折り返し列車も含めるとすでに綾瀬駅は飽和状態で、北綾瀬で折り返し直通する列車の必要性が高まったということだろう。
 北綾瀬駅を出ると、目の前は環七通りで、都心を環状に走る大幹線だけに4車線の道路に車両がびっしりと連なっていた。北綾瀬駅の利便性のが高いことがわかる。
 高架線路は、北綾瀬駅からさらに伸びている。1キロほども離れているか、車両基地である。北綾瀬支線は本来この車両基地と結ぶために設けられたものだが、基地は10両編成の列車が26本も留置できる広大なもの。車両の検査場も兼ねており、千代田線のほか東京メトロ各線や、時にはJRの車両が入ってくることもあるようだ。

f:id:shashosha70:20181110134517j:plain

(写真3 北綾瀬駅に延伸して設けられている車両基地)