ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

灯台フォーラム2018

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(写真1 盛況のフォーラム会場)
灯台ファンの集い
 6月30日土曜日、横浜の波止場会館で開催された。私は初めての参加だったが、今年が15回目だということである。
 灯台に関する勉強会が目的だが、全国から灯台ファンが約70名も参加していて、灯台の未来などについて熱っぽく語り合っていた。
 初めに基調講演があり、名古屋港海上交通センターの藤島充良次長が「洋式灯台のはじまり」と題し、我が国おける灯台の歴史から灯台に関する基礎知識について概説していた。特に今年は灯台150周年になるとのことで、海上保安庁の取り組みなどを紹介していた。また、この中では、光源についてアセチレンガス炎からメタルハライドランプやLEDへと最近の動向に言及していて注目された。
 続いて灯台シンポジウムが行われ、「灯台の未来を考える~灯台の観光活用とは~」をテーマに、8人のコメンテーターが話題提供を行っていた。
 この中で、灯標も含めるとこの10年で実に150基もの灯台が廃止となっているとし、灯台ファンの間では危機意識が強く、灯台の健全な存立を図っていこうとする盛り上がりを見せていた。
 特に今年は観光資源としての活用を考える取り組みについて事例が紹介されていた。
 この中で、廃止することが決まっていた白尾灯台について地元の石川県かほく市が取得し観光資源として保存していくこととなったこと、愛知県美浜町では知多半島の野間灯台(正式には野間埼灯台)の登れる化プロジェクトが推進されていることなどが事例として紹介された。

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(写真2 共通の話題に大きな盛り上がりを見せた懇親会の様子)
 また、講演会のあとには懇親会も行われ、共通の話題に大きな盛り上がりを見せていた。中には私のこのブログを愛読して下さっているという読者の方もいらして感激した。
 また、フォーラムを運営した不動まゆうさん(『灯台どうだい?』編集・発行)の灯台に寄せる熱き情熱に直接触れることができて幸いだった。

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(写真3 『灯台どうだい?』の不動まゆうさん)