ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

東洋文庫のオリエント・カフェ

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(写真1 ミュージアムからカフェへと誘う通路)

シリーズ:ミュージアムカフェ

 オリエント・カフェは、文京区本駒込にある東洋文庫のカフェ。
 東洋文庫は、蔵書数約100万冊を誇る東洋学に関する専門図書館。研究機能も有し、アジア最大の東洋学センターであり、世界的にも東洋学に関する研究図書館として五指に入る。
  ここのカフェが実に魅力的。1階のちょっと奥まったところにあり、シーボルト・ガーデンと呼ばれる庭園に面して落ち着いたたたずまい。
 カフェは小岩井農場の運営で、三菱三代目岩崎久彌が小岩井農場の場主であり、東洋文庫の創設者であるところからの関係。
 庭園には小岩井農場から移植された〝一本桜〟が枝を伸ばしているほか、四季折々の装いを楽しませてくれている。

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(写真2 オリエント・カフェの店内)

 店内は、ゆったりしたテーブル配置。庭園に面した席が人気だが、どの席からもくつろげる。
 ランチやディナーは予約が必要なほどの人気。ランチのマルコポーロセット(ふわふわオムライス)などいずれも素材にこだわった料理が評判いい。
 ランチタイムが終わったころからはくつろいだ時間が過ごせる。コーヒーはおかわりしたくなるほどの美味しさだし、小岩井のチーズケーキも捨てがたい。
 店内のバーカウンターには小岩井農場にあった樹齢100年のカラマツの一枚板が使用されており、小岩井農場の歴史に触れることができる。
 とにかく、全国のミュージアムでこれほど豊かな時間を過ごせるカフェも少ないのではないか。ミュージアムそのものも含めて私の大好きなカフェである。

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(写真3 中庭のシーボルトガーデン)