(写真1 エドワード・ホッパー「早朝の日曜日」)
ハイライン南端に新築移転
鉄道廃線跡を公園化したハイラインの南端出入口の直ぐそばにある。ワシントン・ストリートとガンズヴォート・ストリートの角である。地下鉄は14thSt.駅だが、道順にちょっとまごつくかも知れない。
アッパー・イーストサイドから新築移転し2015年にオープンした。前の建物もなかなかユニークなものだったが、新しい建物もガラスをふんだんに使った立派なもの。8階建てで、展示は5階から8階。
私は最上階から下るように見ていったが、アメリカ美術のコレクションが素晴らしい。アンディ・ウォーホル、ジョージア・オキーフなどとあってアメリカ近現代美術に関心があるものなら垂涎ものだ。
(写真2 ホッパーの作品が6点も展示されていてホッパー好きには堪能できた)
特に、エドワード・ホッパーについては、6点も展示されていてホッパー好きとしては堪能できた。
複数の場所に散っていたが、集めてみると次のような作品に出会えた。なお、タイトルは私の翻訳だから日本で流通しているものと合致しているかどうかはわからない。
朝日を浴びる裸の女(1961)
イーストリバーのアパートメント(1930)
午前7時(1948)
ケープコッドの夕方(1934)
踏切(1922-23)
早朝の日曜日(1930)
あくまでも静謐。孤独を感じさせる。見慣れた景色を単純化して切り取ったという印象が強い。ホッパーが見たアメリカということだが、大胆な色彩の配置の中にもホッパーのぬくもりが伝わってくる。
途中階にはベランダあって、屋外展示が行われていたほか、ハドソン川の対岸にはジャージーシティも見えたし、マンハッタンの街並みも至近に見られた。
(写真3 屋外展示も行われていたベランダ)