ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

八甲田丸の車掌車

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(写真1 八甲田丸の船内に保存されている車掌車ヨ6798)
シリーズ車掌車を訪ねて
 青森駅で連絡橋を渡っていると、長いホームの先に並行するように大きな船が見える。かつての青函連絡船八甲田丸で、現在はメモリアルシップとして海上博物館となっている。
 かつての青森第二岸壁に係留されていて、現在はホームから直接渡ることはできないが、構内の外側に連絡通路が設けられて、周辺全体が青い森公園となっている。

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(写真2 旧青森第二岸壁に係留されているメモリアルシップ八甲田丸)
 八甲田丸は、最終就航が1988年3月13日で、青函連絡船としての最終航行船でもあった。全長132メートル、総トン数5、382トンで、旅客定員が1、286名、積載車両は48両であった。
  明るい黄色と白に塗色された船体で、船内は4階から地下1階までの甲板となっている。4階のブリッジや地下1階のエンジンルームも公開されている。
 車両甲板は1階で、3本の線路が敷かれ、びっしりと車両が積み込まれていた。この中には北海道で特急として使用されてきたキハ82101気動車やDD1631ディーゼル機関車、郵便車スユニ50509なども見えた。
 車掌車はヨ6000形のヨ6798で、ヘッドマークが付けられ、車両甲板への出し入れに使われた控え車ヒ600形が連結されていた。ヨ6798は、1962年製造、自重9.0トンと解説があった。
 なお、ヨ6000形は、全般にヨ5000形やヨ8000形に比べ保存車両数が少ないから貴重な存在だ。

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(写真3 1階にある車両甲板の様子)