ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

3年ぶりの同窓会

(写真1 ミニコンサートを演じてくださった左=森知英さんと大津佐知子さん)

在京白堊会盛大に

 高校時代の同窓会が3年ぶりに都内のホテルで開かれた。毎年開催してきたのに、コロナの影響で2年続けて自粛していた。
 時期尚早の声もあったようだが、コロナに負けて閉じこもってばかりいたのでは同窓会の存立意義が弱まるとの判断が大勢を占めて開催にこぎ着けた。
 ただし、開催にあたってはコロナ対策に万全を期した。マスクの着用や一般的な対策はもちろん、会場は指定席への着席方式とし、万が一発症者が出た場合にも、濃厚接触者を特定できやすいような措置が執られた。
 出席者は約100名。あまり強い呼びかけは行わなかったし、まだまだコロナ下のこと敬遠される人も多かったようで、例年の300人からは随分少なかったが、それだけに、例年のような満員の立席状態は回避できて着席での開催が可能になったし、当初予想を上回る盛大なものとなった。
 食事も、セルフサービスではなく、一人ひとりへの提供で、ここでも密を避けるような工夫がなされていた。
 在京白堊会とは、母校が盛岡の在京の同窓会。明治13年の創立で、120年を超す歴史があり、校舎が4代続けて白だったので白堊校の愛称がある。
 総会懇親会のプログラムは、初めにミニコンサート。ピアノ森知英さん、ソプラノ大津佐知子さんの出演で、ご両人は共に昭和63年卒の同窓生。
 森さんは、東京芸大卒、第8回ベートーヴェン国際ピアノコンクール第4席入賞、第13回ショパン国際ピアノコンクールデュプロマなど輝かしい経歴を持ち第一線で活躍中。
 また、大津さんは、東京女子大卒後、出版社勤務を経て、アメリカ・ジュリアード音楽院修了という異色の経歴を持ち、第14回ルブリアン・フランス音楽コンクール銅賞受賞。東京室内歌劇場などで活躍中。
 啄木や賢治という母校の先輩にまつわる歌曲などを披露して拍手喝采を浴びた。
 続いて、講演会が行われ、三浦智行京都大学医生物学研究所准教授が「病原ウイルスの起源~エイズや新型コロナウイルスはどこから来たのか~」と題して講演した。三浦さんは昭和54年卒の同窓生で、新型コロナの治療薬開発は進んでいるなどと興味深い時宜を得た講演を行った。
 総会懇親会には、母校から梅津久仁宏校長や藤尾善一同窓会会長らも臨席されて盛大なものとなった。
 高歌放吟が抑制されたりといつもの年とは違った内容となったが、しかし、開催されてみると、実際の交流の輪が広がってそれなりの盛り上がりが見られたのだった