(写真1 国宝の彦根城天守)
国宝の現存天守
彦根は、井伊35万石の城下町だったところ。徳川四天王の一人井伊直政を藩祖とし、たびたび大老職を出すなど譜代筆頭の地位にあった。大老としては幕末の井伊直弼がよく知られる。譜代大名で35万石は破格である。また、居城彦根から一度も転封や移封がなかったことも希有な例である。
(写真2 駅からまっすぐに伸びる大通り。遠く天守が望める)
その彦根城には、彦根駅からまっすぐに大通りが伸びていて、遠くからでも天守を望める。そういうことでは姫路城にも似ているか。駅から徒歩15分ほど。沿道には洒落た店が並んでて散策するのに楽しくなるようだ。
彦根城は、維新においても廃却を免れており、全国に12ある現存天守の一つであり、このうち5つある国宝天守の一つである。ちなみに残る4つは、姫路城・松本城・犬山城・松江城。
(写真3 延々と続く石段)
がっしりした石垣が残されており、二つの堀を渡ると石段が延々と続く。麓で竹製の杖をかしてくれる。私は借りなかったのだが、途中で借りれば良かったと悔やんだほど。
(写真4 やっと天守が間近になってきた)
天守が美しい。三層か。内部に入れるのだが、急な階段がきつい。石垣もそうだし、天守もよけいな装飾がなく無骨なほどの美しさだ。最上階からは琵琶湖が眼下に望めた。
(写真5 眼下には琵琶湖が広がっている)
城内は城の構えが美しい。二つの石垣をまたぐ橋は、戦時には落とされるという。戦略的なのだ。
(写真6 石垣をまたいでかけられている橋)