ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

横尾忠則The Artists展

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(写真1 会場の様子)

139人の肖像画

 六本木・東京ミッドタウンの21_21デザインサイトで開かれている。主催はカルティエ現代美術財団。
 カルティエ現代美術財団とは、高級装飾品等で知られるカルティが運営するフランスの民間文化財団で、パリのモンパルナスにある財団本部には美術館も併設されている。
 展覧会にはずらり肖像画が並べられて展示されている。その数139。横尾が同財団の依頼で描いたもので、すべて油彩。サイズは4号。額縁は使わずキャンバスがむき出しで展示されている。
 短時間で仕上げられたもののようだが、人物の特徴がきっちりととらえられている。1日に1枚や2枚も描かれたこともあるという。
 描かれているのは、同財団と関わりのあった人々。フランス人が多いが、世界中に及んでおり、日本人を描いた作品も14点あった。もちろんアーティストというのが大半だったが、建築家や数学者というのも数人いて面白かった。
 一瞬を切り取ったような表情は、対象とする人物の人生までもわしづかみにしたような印象がある。中には、横尾の自画像もあって興味深かった。

 天才横尾の才能がほとばしるような展覧会だったが、写真撮影自由、入場無料というのは感心した。カルティエのメセナ活動を体感したようなことだった。

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(写真2 展示されていた横尾忠則の自画像)