ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

『職業設定類語辞典』

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創作者のための手引き

 創作者には、ディテールに細心の注意を払うことが求められるとして、特に、キャラクターの職業設定は重要だと位置づけている。また、職業設定は、一般的なイメージよりもステレオタイプを払拭することが肝要だと指摘している。
 具体的には、123の職業を例示しそれぞれについて、この職業に求められるトレーニング、有益なスキル・才能・能力、性格的特徴、葛藤を引き起こす原因、かかわることの多い人々、この職業は5大要求にどう影響するか、この職業を選択する理由……について詳述している。
 運転手、栄養士、航空管制官、私立探偵などが取り上げられていて、職業名を見るだけでおよその見当のつくものもあるが、近年増えてきたアニメーターやブロガーなどといったアニメやIT関連の職業は少ない。
 日本では馴染みのない職業も多い。
 「泣き屋」というのがある。報酬をもらって葬儀に参列し、嘆き悲しむふりをする職業とある。韓国にはさぞかし泣き屋は多いのだろうとも思われるが、アメリカにもあったのか。
 「バウンティハンター」は、保釈中の逃亡者を捕まえるのが仕事とある。「パラリーガル」というのもある。弁護士に雇われ調査業務を行う者となっている。弁護士事務所の職員ではないし、私立探偵とも違うようだ。
 アンジェラ・アッカーマン+ベッカ・ハグリッシ著、新田享子訳。アメリカの類語辞典のシリーズ。同じ著者で.このシリーズに入っている『感情類語辞典』の時もそうだったが、アメリカの本の翻訳だから、日本の生活実感とはかけ離れた言葉が少なくなく、読んでは面白い辞典だが、どのように利用するかは読者次第という印象だった。
(フィルムアート社刊)