(写真1 城壁が連なる外観)
琉球の象徴
那覇滞在中、首里城を訪ねた。火災がどの程度だったのか、修復はどう進んでいるのか気になった。早くに来たかったのだが、首里城は沖縄のシンボルみたいなもの、物見遊山では軽軽には訪れにくかった。
首里城とは、琉球王国の王宮。朱色の建物が特徴で、数多くの建物や門が軒を連ね、戦前には国宝に指定されていたし、2000年には世界文化遺産に登録されている。
(写真2 首里城への最寄り駅沖縄都市モノレール首里駅)
首里城へは、沖縄都市モノレールの首里駅が最寄り駅。モノレールに乗って儀保から首里に向かってくると、右窓、丘の上に赤い城郭が遠望できる。
(写真3 朱塗りが美しい守礼門)
首里駅からは、徒歩約15分。近道を使わず、最も遠くなるが守礼門から入るのが順路。堂々として美しい朱塗りの門。首里城の中で最も有名な門であろう。琉球は礼節を重んずるという意味があるという。
(写真4 歓会門。石造りのアーチが特徴。中国風か)
よく整備された城内をしばし歩いて行くと歓会門。アーチが石造で、その上に櫓がのっている。沖縄の衣装を身につけた係員が迎えてくれた。この姿は城内あちこちで見られた。とても丁寧な対応だった。
(写真5 右に見える赤い建物は内郭への入口に当たる瑞泉門)
次に進むと瑞泉門。首里城は、外郭と内郭の二重の城壁になっていて、この門は内郭への入口に当たる。ここから入ると、広い広場になっている御庭(うなー)があり、正殿への入口があったはず。しかし、正殿は火災で焼失してしまった。また、この火災では、北殿や南殿など建物8棟が焼損した。
(写真6 首里城の城壁)
首里城の城壁は、緩やかな曲線を描いているのが特徴で、石垣は加工しやすい琉球石灰岩を用いているとのこと。
(写真7 古城然とした久慶門)
古城然とした久慶門。通用門だったとのこと。主に女性が使用したという。
どうやら首里城は、小高い丘の上に築かれていて、細長い台地に城郭が点在しているようだった。
城からは那覇の市街が眼下に見渡せた。
(写真8 首里城から眼下に見渡した那覇の市街)
なお、火災からの復旧については、遺構の調査などが先行しているようで、建物の修復などはもう少し先になる様子だった。