ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

仙崎支線仙崎駅

シリーズ 駅 情景

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(写真1 仙崎駅外観)

行き止まりの終着駅

 仙崎支線は、山陰本線の支線。山陰本線の長門市駅から盲腸のように一駅だけ出ている。山口県長門市所在。
 仙崎支線は、山陰本線の支線なのだが、運転ダイヤを見ると、長門市-仙崎間の運行は1日6本あるものの、線内折り返しのほか、美祢線の厚狭から直通するものが3本もある。確かに、地図を見る限りでは、美祢線の延長線上にあるようには思われる。ほかに、山陰本線で下関から直通するものも1本ある。
 

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(写真2 仙崎駅構内)

 そもそもは、美祢線の貨物支線として開設されたものが、山陰本線の全通に伴って山陰本線に編入されたもののようだ。

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(写真3 駅舎内の壁にはかまぼこ板で描かれた金子みすゞの肖像)

 現在の仙崎駅は、片側1面1線のホーム。行き止まりの線路の先は仙崎港に近い。無人駅だが立派な駅舎がある。駅舎内には、無数のかまぼこ板を貼り付けて作られた当地出身の詩人金子みすゞを描いた大きな壁画がある。かまぼこ板には寄贈者のメッセージが書かれている。

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(写真4 金子みすゞの記念館)

 駅から直角にまっすぐに伸びる商店街を数分も行くと金子みすゞの記念館がある。みすゞの生家だったところで、みすゞの生涯を知ることができる。
 私はこの駅に3度も降り立ったことがある。自分でも何で?と思うほどだが、静かな佇まいが好ましいからかもしれない。

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(写真5 仙崎支線が分岐する長門市駅)