(写真1 旧五十石駅)
シリーズ車掌車を訪ねて
このたび釧網本線の古い資料を調べていて見つけた。2010年2月13日撮影とある。
五十石駅は、釧網本線で、茅沼と標茶の中間にあった駅で、2017年3月4日に廃止となってしまった。
当地周辺で釧路川の舟運に五十石船が往来していたところからこの名がついたと言われている。
駅舎に使用されている車掌車は、形式はヨ3500形あるいはヨ5000形であろうか。私には外観だけからではその違いはわからない。
雪に埋もれてはいるが、雪に踏み跡がいくつかあり、利用者が全くなかったわけでもないようだ。記録によれば、廃止直前の利用者は1日あたり1人だったという。
車掌車を駅舎として転用する例は北海道に多い。特に宗谷本線に多く、根室本線にも少なくない。釧網本線は度々乗車しているが、この駅のことは自分で撮影までしているのにすっかり失念していた。
なお、この駅舎が現在も残っているかどうかはわからない。昨年通ったばかりだが、確認を怠った。
また、このたび調べてわかったが、この五十石駅から網走方三つ隣の南弟子屈駅も車掌車転用の駅舎だということである。