ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

おおさか東線

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(写真1 新大阪駅2番線に停車中のおおさか東線電車)

近畿地方の鉄道路線⑤

 このたびの近畿地方鉄道乗り歩きでは、主に、これまで一度しか乗っていなかった路線を選んでつぶすように乗った。
 そういう中で、唯一の未乗区間が今年3月16日に開通したJR西日本のおおさか東線の北区間である新大阪-放出(はなてん)間。JRそのものについては、すでに全国全線全二周を達成していて、すべての路線を二回以上乗っているのだが、もちろん、おおさか東線についても、先行して部分開業した南区間の放出-久宝寺(きゅうほうじ)間については11年前の開業当初に乗っていて、このたびは後続開業となった新大阪-放出間を含め新大阪から久宝寺までの全線に渡って乗ることができた。
 おおさか東線は、東海道本線の新大阪駅と大和路線(関西本線)の久宝寺駅間を結ぶ路線。全線20.2キロ、駅数は14。JR西日本としては11年ぶりの新線開業である。
  路線は、大阪の東部を南北に縦貫していて、大阪の外環状線の位置づけを担っている。また、直通快速電車を運転して奈良と新大阪を50数分で直接結んでおり、新幹線利用者などの利便性が大幅に向上している。
 5月24日。新大阪2番線6時54分発久宝寺行き。まだ朝が早いせいか立っている人は少ない。新大阪を出ると少しの間東海道本線と並行して進み、南吹田。右にカーブしながら東海道新幹線をくぐり、阪急京都線と千里線を続けて越えるとJR淡路。淀川を渡ると城北公園通(しろきたこうえんどおり)。しろきたとは読みにくいし、大阪城が近いわけでもない。続いてJR野江。
 鴫野(しぎの)で片町線と合流しそのまま放出。なお、鴫野-放出間は、片町線、おおさか東線それぞれに複線の線路を持っており、ここは複々線区間。
 そうこうして放出7時11分の到着。ここまでが新線開業区間。たくさんの乗客があり、時間調整があって7時15分の発車。高井田中央、JR河内永和などとあって、そうこうして久宝寺。7時31分の到着。新大阪から所要37分。なお、この間の新駅は、南吹田、JR淡路、城北公園通、JR野江の4駅だった。
 大都市の鉄道は放射状に延びているのが通例で大阪も例外ではなく、このため、南北に縦断するおおさか東線は、実に数多くの路線とクロスした。
 接続路線だけをみても、新大阪と久宝寺駅を除き、JR淡路で阪急京都本線・千里線淡路駅、JR野江で京阪本線野江駅、地下鉄谷町線野江内代駅、鴫野で片町線(学研都市線)、地下鉄今里筋線、放出で片町線、高井田中央で地下鉄中央線高井田駅、JR河内永和で近鉄奈良線河内永和駅、JR俊徳道で近鉄大阪線俊徳道駅とあって、実に10の路線と交わっている。まあ、見方を変えれば、大阪の鉄道網はこれだけ発達しているということでもある。
 ところで、全鉄道全路線完乗記録のホルダーとしては、新線ができればすぐにでも乗りつぶしたいところ。これまではそうしてやってきたが、然るに、このおおさか東線はなぜに開通から二か月余も経ってしまったのか。サボったわけではなくて、3月末には山田線の復旧に伴う三陸鉄道の全線乗車に出掛けたりしてそれなりにスケジュールが混んでいた。また、名古屋に出掛けたり、東京周辺の鉄道に乗ったりしていた。それでもやっぱり新線はいい。わくわくする。

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(写真2 おおさか東線終点の久宝寺駅ホーム)