ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

愛知環状鉄道

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(写真1 東海道本線と接続する岡崎駅0番線愛環線ホーム)

東海道線岡崎-中央線高蔵寺間を結ぶ

 愛知環状鉄道(通称愛環)は、東海道本線の岡崎駅と中央本線の高蔵寺駅間を結ぶ第三セクター鉄道。全線45.3キロ。駅数23。旧国鉄の岡多線を前身に1988年全線開業した。計画線の瀬戸線の一部を含めている。岡多線の当初建設計画では岡崎と多治見を結び全線59.1キロだったが、このうち約20キロが未成線となっていた。
 路線は、岡崎から名古屋の東部、愛知高原にほど近いところを反時計回りに半周ほどしており、名古屋から放射状に伸びる鉄道各線が多いのに対し、部分的ではあるが外環線として貴重な存在となっている。
 岡崎駅(愛知県岡崎市)。5月8日。愛環は0番線ホーム。東海道本線から乗り継ごうとすると簡易な自動改札があるだけ。片側1線のホーム。2両編成。10時24分の発車。
 発車するとほんのちょっとだけ東海道本線に沿って進みすぐに右に離れた。北野桝塚では多数の車両が留置されていた。三河豊田などとトヨタの工場群が右窓に続く。新豊田は豊田市の中心か。愛環はトヨタとその関連工場従業員の重要な足となっているのであろう。

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(写真2 愛環線車窓風景。どこまでも住宅が広がり名古屋圏の大きさが実感できる)

 車両は手入れが行き届いてきれいだ。ボックスシートになっていて、平日の日中なのに乗客はそこそこ。沿線には大学が多いようで、学生の姿が目立つ。
 八草はリニモとの接続駅。愛知万博では輸送の大きな力となった。続いて瀬戸市。名鉄瀬戸線新瀬戸駅は階段を降りると左手前方にあった。ここから先は岡多線ではなく、瀬戸線の計画部分ではないか。
 そうこうして高蔵寺(愛知県春日井市)。途中寄り道をしたが、一直線に乗って来れば11時38分到着のはずで、約1時間10分のところである。なお、この日は乗る機会はなかったが、朝夕にはほんの数本だけだが中央本線に乗り入れ名古屋へ直通する列車があるようである。
 調べてわかったが、愛環は沿線にトヨタがあり、学校も多いようで業績は悪くないようだ。第三セクターとしては優等生ではないか。

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(写真3 高蔵寺駅1番線に到着した愛環線電車)