ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

熊本電鉄

f:id:shashosha70:20181209124202j:plain

(写真1 熊本電鉄上熊本駅右はJR上熊本駅につながる商業施設)

二つの路線を運行

 熊本電鉄は、菊池線(上熊本駅-御代志駅、10.8キロ)と藤崎線(藤崎宮前駅-北熊本駅、2.3キロ)の二つの路線を運行している私鉄。ただ、注意しなければならないことは、これらは線区上の呼び名で、実際の運行は、藤崎宮前-北熊本-御代志間と、上熊本-北熊本間で行われている。なお、熊本には市電(路面電車)もあり、熊本電鉄線は地元では日頃電鉄電車と呼ばれているようで、熊電では通じないそうである。
 11月28日上熊本駅。JR、熊本電鉄、市電の三つの上熊本駅停留所が揃ったちょっとしたターミナルである。ロータリーを前にしてJR駅を背にすると市電の停留所が右、電鉄電車駅は左に位置している。
  電鉄電車の上熊本駅は、片側1線の小さなホーム。まるで路面電車の停留所ようだ。2両のワンマン運転。北熊本行き。上熊本を出ると、駅間距離1キロ未満の駅を小さく停まって五つ目が北熊本。わずか10分弱。実質上はおそらく上熊本線と呼んでいいのだろうが、この間3.4キロ、列車は線内折り返しのみのようだ。

f:id:shashosha70:20181209124345j:plain

(写真2 北熊本駅。右に停車中は上熊本行き列車。入線してきたのが御代志行き、左は藤崎宮前行き)

 北熊本駅は、2面3線のホーム。上熊本からの列車は3番線に到着し、反対側2番線からの御代志行きに乗り換えた。15時02分の発車。やはり列車は2両のワンマン。
 熊本の郊外といった沿線風景の中をしばらく北に向けて走っていたが、20分ほどで終点御代志到着。
 かつては、この先菊池まで線路は伸びていた。30年ほど前にもなるか、廃線になった。一度菊池まで乗ったことがあるが、その当時、すでにバスターミナルの方が中心の様相だった。また、菊池市には菊池神社があり、菊池性のルーツをたどる重要な神社と記憶している。
 現在の御代志駅は、ホームは島式と見られるが、線路が敷かれているのは片側1線のみ。残る反対側はバスの発着所に使われている。

f:id:shashosha70:20181209124447j:plain

(写真3 終点御代志。かつての名残か、ホームの片側はバスの停留所として使われていた)