ABABA’s ノート

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松浦鉄道伊万里線

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(写真1 有田駅で発車を待つ伊万里行き松浦鉄道列車)

陶磁器産地有田-伊万里間を結ぶ

 甘木鉄道甘木線を基山で乗り終えて鹿児島本線に乗り継ぎ、三つ目の鳥栖で長崎本線に乗り換え、さらに肥前山口で分岐している佐世保線に乗り換えて有田へ。有田からは松浦鉄道で伊万里に向かった。
 松浦鉄道は、JR九州の松浦線を転換した第三セクター鉄道で、有田から伊万里、たびら平戸口を経て佐世保までぐるり北松浦半島を巡っている。全線93.9キロと長く、現在の路線名は西九州線。
 発展過程の中で様々な鉄道が統合された路線で、このうち最初に開業した有田-伊万里間はそもそも伊万里線と称していた。現在はこの呼称は使われていないようだが、ここでは便宜上そのまま伊万里線とした。
 松浦鉄道にはこれまでも何度か乗っているが、このたびは有田-伊万里間だけに限って乗ってみた。
 佐世保線で有田が近づくと数多くの窯元の看板や煙突が見えてきて焼き物の町という印象を強くした。
 有田駅は、JR九州と松浦鉄道の共同使用駅で、2面3線のホーム。駅前には焼き物の店は目立つほどにはなかった。
 11月27日有田13時00分発伊万里行き。1両のディーゼルワンマン運転。有田-伊万里間は全て1両ワンマン運転による折り返し。
 駅間距離が短いようで頻繁に停車する。大方は片側1線に簡素な待合室があるだけの小さなホームの駅が多い。夫婦石で列車交換が行われた。伊万里までの間で唯一列車交換のできる駅である。

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(写真2 伊万里駅に入線する列車から。左は松浦方面ホーム)

 そうこうして伊万里13時24分到着。13.0キロ、駅数11駅、わずか24分の路線である。有田発で伊万里から松浦方面に直通する列車はなく、有田方面に限らず松浦方面も全て伊万里からの折り返し運転である。2面3線のホームがある。
 伊万里駅ではJR筑肥線と接続しているが、この両駅の位置関係が面白い。道路を挟んでおり、松浦鉄道線にはMR伊万里、JR線にはJR伊万里と表示されており、2階部分が歩道橋でつながっている。
 ここでも焼き物の店は見当たらず、有田か伊万里でマグカップでも買おうと思っていたがあてがはずれた。そう言えば、前に来たときにもそんな風に思っていたが、状況は変わっていなかったようだ。

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(写真3 伊万里駅。右がMR松浦鉄道伊万里駅、左がJR伊万里駅)