ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

神戸電鉄公園都市線

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(写真1 公園都市線列車が発着する三田駅ホーム。左は三田線、右が公園都市線列車)

大規模ニュータウンをつなぐ

 先週は4日間にわたり大阪を起点に山陰から山陽にかけて駆け巡っていて、細かく見れば、福知山線、神戸電鉄、北条鉄道、加古川線、再び福知山線、山陰本線、因美線、若桜鉄道、智頭急行、山陽電鉄、山陽本線、東海道本線と乗り継いだ。東京-大阪間往復を除き域内の総乗車距離は621.7キロに及んだ。
 まず、神戸電鉄公園都市線。線区上は三田(さんだ)線の横山とウッディタウン中央を結ぶ全線5.5キロ、駅数4の路線だが、すべての列車は三田発着となっている。
 三田駅は、JR福知山線三田駅に隣接してある。地上駅で、1面2線のホームがあり、1番線が公園都市線、2番線に三田線が発着している。朝の通勤通学時間帯だから、多くの乗客がはき出されてくる。
 三田市は、大阪や神戸の衛星都市として位置づけられ、大規模なニュータウンが整備されている。大阪から福知山線でやってくると、宝塚を過ぎてめっきり緑が濃くなる。丹波路快速なら大阪からわずか45分の距離である。
 六甲山地の北側に位置し、沿線には三田盆地が広がっており、田園地帯と急速に発展したニュータウンの二つの顔を持っているようだ。
 三田駅は三田市の中心。8時03分ウッディタウン中央行き。3両、ワンマン運転。通勤通学の乗客で満員。
 三田本町を出て次の横山で、高校生がごっそり下りたら、満員だった車内が一気に空いた。三田学園という学校らしい。
 ここから右に分岐して公園都市線に入った。やや長めのトンネルを抜けるとフラワータウン。1980年代から始まった開発で、最も早くに開けたニュータウン。

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(写真2 公園都市線終着駅ウッディタウン中央駅)

 沿線にはどこまでも緑豊かな団地が次々と続いており、南ウッディタウンで列車交換が行われた。そして終点ウッディタウン中央到着。三田からわずか12分の乗車。
 駅前に立つと、丘陵を切り開いた住宅地がどこまでも伸びていて、きれいな街並みが豊かな印象を深くしている。たいそうな大規模開発で、大阪なら千里ニュータウン、首都圏なら多摩ニュータウンに匹敵するであろうか。
  ところで、田園都市線は横山を出ると単線になっており、トンネルを抜けたあたりから、鉄道線路を中央に左右に一般道路が並行している。鉄道では、複線化の路床がすでに整備されていた。 右肩上がりに増え続けてきた人口の流入も、ここに来てなだらかになったらしいから、複線化が実現するのは容易ではないかも知れない。もっとも、列車はパターン運行を行っており、単線でも特にストレスは感じなかったが。

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(写真3 ウッディタウン中央駅の駅前に広がるニュータウン)