(写真1 灯台150周年記念郵便切手シート)
灯台の役割に思いを致す
灯台150周年記念郵便切手が発行されている。82円郵便切手10枚組1シートの特殊切手で、シート単位の販売であり820円。
我が国ではこれまでも何度か灯台に関する記念切手が発行されてきたようだが、このたびは1968年の「灯台百年記念」(15円切手)以来ちょうど50年ぶり。
5種類の切手が2枚ずつ10枚セットになっており、歴史上重要な灯台が図案化されている。
今年は我が国最初の洋式灯台である観音埼灯台(神奈川県横須賀市)が起工されて150年となり、その起工日11月1日が灯台記念日と定められており、その観音埼灯台が新旧2枚。シートの左1枚目が現在の灯台で、左5枚目が初代の観音埼灯台が描かれている。
左2枚目は神子元島灯台(静岡県下田市)で、下田沖11キロの小島に建つ。1871年(明治3年)11月11日の竣工で、石造としては我が国に現存する最古の灯台。世界歴史的灯台百選。
左3枚目は室戸岬灯台(高知県室戸市)で、1899年(明治32年)4月1日の初点灯。鉄造で、全国に5基しかない第1等フレネル式レンズの一つであり、光達距離約49キロは日本一。
左4枚目は部埼(へさき)灯台(福岡県北九州市)。1872年(明治4年)3月1日初点灯。灯台の父リチャード・ブラントンの設計で、その歴史的価値からAランクの保存灯台に指定されている。
こうして並べてみると、観音埼灯台のほかは明治期に建設された本州、四国、九州の代表的な灯台が選ばれているようだ。