(写真1 平原駅で駅舎として使われている車掌車)
シリーズ車掌車を訪ねて
東御市梅野記念絵画館を見学したあと田中駅に戻り、しなの鉄道で軽井沢に向かった。
そうすると、田中から三つ目、小諸の次の平原は駅舎が車掌車ではないか。これはまったく想定していなくて、とっさにカメラを構えた。
北海道では車掌車を駅舎に利用している例は多数あるが、本州では珍しいのではないか。それで調べてみたら、やはり車掌車を駅舎に利用しているのは本州では平原駅が唯一であるようだ。
下車する余裕もなかったが、調べてみると、ヨ14364号車とのこと。つまり、ヨ3500形を改造してヨ5000形としたものということになる。
駅舎としての利用だから車輪は取り外してあってだるまの状態だが、塗装もだいぶ傷んできている。橙色、青色、クリーム色の三段に塗色されていて、かつては結構派手な駅舎ではなかったかと思われた。
私は車掌車に興味があって全国を探し回っているが、保存車リストにないものを見つけるというのは望外の喜び。平原駅に車掌車があることがわかっていれば、当然、ここで下車するよう旅程を組むところだが、今回は融通が利かなかった。