ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

南海多奈川線

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(写真1 多奈川線の終点多奈川駅)

全線2.4キロ4駅の小さな路線

 このたびの紀伊半島一周の旅では、岬と灯台巡りを楽しんだほか、大阪からは南海電車、和歌山からは紀勢本線に乗り、途中下車を繰り返しながら沿線の小路線を一つずつ乗りつぶしていった。7月21日。
 まずは、南海多奈川線。南海の支線の一つで、本線のみさき公園駅から多奈川駅を結んでいる。この間営業距離2.4キロ、駅数は起終点を含め4駅のまことに小さな路線。戦時中、軍の要請で軍需工場従業員の輸送を目的に開業したという。

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(写真2 みさき公園5番線で発車を待つ多奈川線電車)

 みさき公園5番線9時05分発多奈川行き。2両のワンマン運転。電車。なお、5番線は多奈川線線内折り返し運転の専用ホーム。
 大阪湾に向かっていく路線で、途中、深日町、深日港と続く。深日と書いてふけと読ませるのは難読駅である。深日港の駅前には岬町役場の庁舎が見えた。また、かつてはここから淡路島に渡るフェリー路線があった。沿線には宅地が続いていた。
 そうこうして9時11分多奈川着。この間の乗車わずかに6分。多奈川駅にはかつては2面3線のホームがあったようだが、現在は片側1線しか使われていない様子だった。
 駅からのバス便には、重文に指定されている大日如来像を本尊とする興善寺や、秀吉の木像を保存してある理智院があるらしいが折り返し電車で戻った。
 結局、多奈川線は、みさき公園-多奈川間を往復する線内折り返し運転の路線で、全列車2両のワンマン運転。

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(写真3 行き止まりの終着駅らしい多奈川駅構内)