ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

シルク・ドゥ・ソレイユ「キュリオス」

f:id:shashosha70:20180611120716j:plain

(写真 会場の お台場ビッグトップ)
台場で東京公演
 お台場ビッグトップで開催中のシルク・ドゥ・ソレイユの東京公演を楽しんだ。
 今回の演目は「キュリオス」。好奇心の飾り棚を意味するらしいが、産業革命の時代の様々な骨董品がよみがえるという設定のようで、こうしたストーリー性もシルク・ドゥ・ソレイユの特徴。
 もちろんサーカスだからアクロバットが最大の呼び物で、高度に訓練された演技が大がかりな舞台の上で演じられるのが見せ場。それと、ストーリーに沿った凝った独創的な衣装も楽しい。ただ、伝統的なサーカスにつきものの猛獣などは登場しないし、ピエロも役回りはない。
 会場は、台場に仮設されたテントで、客席は3千席ほどか。高度で複雑に設定されたセットと照明が舞台を盛り上げていて、今回のキュリオスの呼び物の一つ、アクロネットではトランポリンのようなネットで天井に届くほどの跳躍を見せていて圧巻だった。また、このネットは海中と空中の境を意味しているようだった。
 シルク・ドゥ・ソレイユはカナダ生まれのサーカス団で、アメリカのラスヴェガスで常設公演を行っているほか、世界の主要都市で巡回公演を行っている。私はラスヴェガスの公演も見たことがあるが、ショーの本場というだけあって仰天するほどの仕掛けだった。
 日本でもたびたび公演を行っていて、それぞれに演目を替えながらこれまでに十数回ほどあるか、そのほとんどを観てきたが、「サルティンバンコ」などは今に至るも印象深い。
 とにかくエンターテイメントとして極上のものではないか。

f:id:shashosha70:20180611120849j:plain

(写真2 会場エントランスの様子)