ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

東武桐生線

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(写真1 赤城駅4番線桐生線ホームで発車を待つ特急りょうもう号浅草行き列車。左隣は上毛電鉄線ホーム)
両毛地方東武鉄道乗り歩き④
 伊勢崎線で終点伊勢崎に着いたあと、桐生線に回ろうとするといったん太田まで戻らなくてはならない。桐生線は、太田駅を起点に赤城駅を終点とする路線だからこれでいいのだが、戻ることが嫌だったことと、桐生に寄りたいこともあって、伊勢崎駅ではJR両毛線に乗り換えた。
 伊勢崎から桐生まではわずか三つ目と近いし、JR桐生駅は町の中心に位置している。桐生線にも新桐生という駅があるのだが、桐生市街からは渡良瀬川を渡った対岸の高台にあり、二つの駅の間は2キロ以上も離れていて、歩くと30分もかかる。
 それで、両毛線の桐生駅に降り立ったのだが、桐生での用事を済ませまずは上毛電気鉄道の西桐生駅へ。桐生駅と西桐生駅との間は徒歩数分と近いのである。
 昭和レトロのような趣きのある西桐生駅。上毛電気鉄道の終点駅で、起点の中央前橋行きに乗っていくとわずか10分で赤城駅。桐生線との接続駅である。
 一つの路線は、できれば起点から終点へと乗りたいものだが、起点の太田から乗ってくればまったく同じところを戻らなくてはならなくなり、この場合、やむをえずしっぽから乗ることにしたというわけ。
 赤城駅は群馬県みどり市所在。上毛電鉄線と桐生線の共用駅で、駅舎に近い方から上毛電鉄線の1面2線の島式ホームがあり、隣に桐生線としては頭端式の1面2線のホームがある。番線は通しである。
 改札は一つだが、出札窓口は別々で、売店などもある。桐生線ホームへは改札を入ったら構内踏切を渡らなくてはならない。
 4番線から15時05分発特急りょうもう32号浅草行き。全車指定で、浅草到着は16時55分。りょうもう号は都心と両毛地方を結んで便利な列車。日中でも1時間に1本以上の頻度があり、ビジネス上も利用者が多い。
 赤城を出るとしばらく上毛電鉄線と並行していく。まるで複線のような趣きで、桐生線にはない駅だが上毛電鉄線の桐生球場前駅を横に見ながら通過すると間もなく右にカーブをしていく。
 一つ目の相生は、わたらせ渓谷鉄道との接続駅。ここも特急停車駅で、わたらせ渓谷鉄道線に乗るなら、都心からはJR両毛線を経由するよりも時間短縮ではないか。
 少ししてその両毛線を直角に跨ぐと新桐生。河岸段丘なのであろうか高台にあって、眼下に渡良瀬川と桐生市街が望める。
 薮塚を経て太田。ここまでが桐生線。赤城から営業キロ数20.3キロ、所要26分である。なお、普通列車の場合、小泉線の東小泉と赤城との間の運転が大半である。
 出張業務を終えて都心へ帰るのだろうか、会社員風が大量に乗ってきた。一仕事を終えて缶ビールのプルトップを引く音があちこちで聞こえた。

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(写真2 太田駅南口。スバルは反対側の北口である)