ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

天橋立を眺望

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(写真1 傘松公園から眺めた天橋立)
日本三景の一つ
 経ヶ岬からの帰途は、天橋立に寄った。丹海バスで経ヶ岬から天橋立駅に向かうと、少し手前に天橋立ケーブル下という停留所があった。最寄りの停留所である。

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(写真2 傘松ケーブル)
 通称傘松ケーブルと呼ばれており、麓の府中駅から展望台のある傘松駅までを結んでいる。1927年の開業と古く、正式には天橋立鋼索鉄道と言い、丹海バスと同じ丹後海陸交通の経営。全長0.4キロ、最急勾配は461‰。なお、蛇足だが、ケーブルカーすなわち鋼索鉄道は、鉄道事業法に基づくれっきとした鉄道である。また、このケーブルカーに並行して隣にはリフトも運行されていた。料金は同一で、乗客は好きな方を選べるようになっていた。
  15分ごとの発車で、車両はやや小さい。このことは後に調べてわかったが、ケーブルカーの車両として日本で一番小さいものらしい。
 発車してみるみる高度を上げていき、わずか5分で展望台へ。傘松公園となっており、ここから見る天橋立はあまりにも有名な風景だが、たしかに絶景である。
 天橋立とは、そもそも宮津湾と内海の阿蘇海を隔てている砂州のことだが、この眺望があって日本三景の一つと数えられるようになったのではないか、そのように思われる。
 砂州は、長さが3.6キロあり、幅はせまいところでわずかに20メートルという。松並木が広がっており、まさしく白砂青松である。歩いてもさぞかし風光明媚なものだろうと思うが、私は天橋立は三度目だが、歩いたことは一度もない。
 砂州は南北に伸びていて、傘松側から眺める橋立は北向きになる。ここからの眺めは、橋立が天に昇る昇り龍のように見えることから昇龍観と呼ばれているらしい。ここでは、いわゆる股のぞきが有名で、私もやってみたが、酔狂以上のものではなかった。
 帰途はリフトで降りて、バスで天橋立駅へ。途中寄り道が多くて約20分もかかった。天橋立駅は、この駅で降り立つのは三度目だが、新しいしゃれた駅舎に変わっていた。

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(写真3 しゃれた駅舎の宮津線天橋立駅)