ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

2018年正月風景

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(写真1 今年も参詣者で賑わった元旦の雷門)
穏やかな元旦
 2018年の正月三が日は少なくとも関東は快晴の日が続いた。ただ、2日3日は風が強くて冷え込んだものの、元旦だけは風もなく穏やかだった。
 除夜の鐘を聞きながら夜空を見上げると、満月が煌々と輝き、満天の星が降ってくるようだった。きっといい年になる、そう予感させるようだった。
 元旦には今年も浅草寺に初詣をした。昼過ぎに到着したのだが、大変賑わっていた。
 雷門から入るのだが、すぐには入れず、参詣者の列ははるか手前の国道にまで伸びていて、雷門にたどり着くまでだけでも10分ほどを要した。
 雷門は、浅草寺の総門だが、これほど著名なお寺の門もないのではないか。それは門につり下げられている雷門と書かれた大提灯によるものであろう。あまり気にする人も少ないかも知れないが、門の両脇に風神雷神像が構えているので雷門と呼ばれたもののようだ。
 とにかくここで記念写真を撮る人は多い。大半といっても過言ではないだろう。外国人の姿も西洋人東洋人問わず多いのも例年通り浅草寺らしいところだ。参道のアナウンスも英語中国語が含まれているほどだ。かえって朝鮮語のないのが不思議なほどだった。
 ノロノロと歩みながら話し声を聞いていると、日本人でも地方から来た人たちも少なくないようだった。また、若い女性たちの中には振り袖姿も目立った。これにはちょっと注意して観察してみたら、中国の人たちもいた。この頃では着物のレンタルが容易らしいから好まれるのであろう。
 やっと雷門をくぐると、仲見世へと入っていくのだが、両側にびっしりと店が並び参道は狭くなるから、歩みはますますのろくなる。人形焼きなど買うのも一苦労なほどの賑わいである。

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(写真2 浅草寺の山門である宝蔵門。小舟町の大提灯が目立つ)
 続いて宝蔵門。これが山門であり、小舟町と書かれた大きな提灯がかかっている。両脇に仁王像があり、いわゆる仁王門である。
 歩みはさらにのろくなり、本堂に着いたら並び初めてちょうど1時間が経っていた。ただ、これは例年通りのことで、今年がことのほか賑わっているというわけでもない。
 なお、あまり注意を向ける人はいないだろうし、知っている人も少ないだろうが、本堂であれ山門であれ、浅草寺の屋根はチタン合金製である。グレーがかっていてまるで瓦のようだが、数年前に吹き替えられた際に瓦から替えられたのである。チタン合金は耐食性が抜群だし軽量でメンテナンスもフリーであるところから好まれたのであろう。
  一方、三が日も欠かさず早朝のウォーキングは行った。6時に家を出るのだが、この時間帯は気温は零度近くまで下がっているのでとても寒い。1時間も歩いていると頬がひび割れしそうだ。まだ薄暗いのだが、歩いているうちに朝焼けとなる。私はこの瞬間が好きで早朝もいとわずに出かけている。
 いつも寄る公園では、今年も蝋梅が咲き始めていた。黄色い滑るような花で、香りもいいし、寒さの中にけなげに咲くからこの花を見つけると正月だと感じる。

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(写真3 いつもの公園で咲き始めていた蝋梅の花)