ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

豊かな都市景観高崎

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(写真1 高崎城址に現存する乾櫓)
自転車で巡る楽しさ
 漢字三千年展を見に訪れた高崎。このためだけに出かけたのだが、折角の機会だし市街中心を少しぶらぶらしてみた。
 高崎は交通の要衝で、現在もJRが上越新幹線、北陸新幹線、高崎線、信越本線、上越線、両毛線、八高線が発着しているほか、下仁田と結ぶ上信電鉄も高崎が起点である。また、中山道の重要な宿場町として発達してきた。
 その高崎駅を西口に出る。ペデストリアンデッキがあり、まっすぐに道が伸びている。ホテルやオフィスビルが建ち並び、並木も豊かで美しい都市景観となっている。

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(写真2 市街中心を囲んでいる高崎城の掘)
 7、8分も歩いたところで大きなビルが立ちはだかるようにあり、高崎市役所だった。ここで通りは右に大きくカーブをしていて、その左隣がシティギャラリーだった。 
   どうやらこのあたりは高崎城址のようで、市役所の裏手には旧中山道(国道17号線)が走り、烏川が流れていた。この川は外堀の役目を担ったものであろうか。
  城址として、堀が城を取り囲むように長く伸びているが、遺構は少ない。かつては天守もあったようだが、現在に伝わっているのは乾櫓だけ。北西の方角にあったのでこの名があるのかも知れない。
 現在の市役所や総合医療センターの南側が三の丸跡のようで、堀とともに土塁が残っていた。堀はさほど幅はなく土塁もさほどの高さはない。典型的な平城で、輪郭梯郭複合式である。
 高崎藩は井伊直政が12万石で封じられ藩を築いた。以後頻繁に藩主が交代されてきたが、歴代有力な譜代大名が封じられてきた。
 城址は、公共施設や公園として整備されていて、群馬音楽センター、群馬シンフォニーホールがあった。地方オーケストラの先駆け的存在である群馬交響楽団の拠点であり、こういうこともあって高崎は「音楽の街」と呼ばれている。
 平坦なところだから歩くに苦労はないが、幸い、〝高チャリ〟と呼ばれるレンタサイクルのサービスがあって、無料で貸してくれる。市街中心だけのようだが、十数カ所にサイクルポートがあって、気軽に利用できるようになっていた。

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(写真3 市街の散策を楽しくさせるレンタサイクル)